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中国のアートトイブランド「POP MART(泡泡瑪特)」を運営する「北京泡泡瑪特文化創意」と、独スポーツ用品大手アディダスの中国法人「阿迪達斯体育(中国)」(以下、アディダス中国)とのコラボ契約に関する仲裁判断の内容が明らかになった。
POP MARTは2021年1月、アディダス中国と提携契約を締結。両社のコラボ製品の製造・販売・プロモーションにPOP MARTの商標を用いる権限を与えた。同年3月、アディダスが新疆ウイグル自治区で生産された綿「新疆綿」の使用を停止したことを受け、中国では消費者の反発が高まり、アディダス製品の不買運動が起きた。この影響で、POP MARTは2度にわたり提携契約の履行を延期した。
アディダス中国は同年11月、POP MARTに対してコラボ製品の発売に同意するよう求めた。しかし、POP MARTがこれを拒否し、さらなる延期を提案したため、アディダス中国は仲裁申し立ての手続きを開始した。仲裁委員会は、アディダス中国が新疆綿の使用を停止したことが世論に影響したのは事実だが、契約の履行には影響しないと判断。
両社は提携契約を解除し、POP MARTはアディダス中国に対し、支払い済みの商標使用料、損害賠償および弁護士費用を合わせ、計約1687万元(約3億4000万円)を支払うべきだとの仲裁判断を下した。
*23年8月4日のレート(1元=約19.9円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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