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ドイツ自動車大手BMWのオリバー・ツィプセ社長はこのほど、新華社の取材に応じ、中国は以前からビジネス訪問の「一番の目的地」であるとし、原材料の供給、製造・イノベーション能力、市場規模のどれをとっても、中国市場がBMWにとって非常に重要であるからだと語った。
世界は現在、さまざまな課題を前にしているが、私たちは揺るぎない国際協力してこそはじめて対応できるとし、BMWは中国との「デカップリング(切り離し)」「サプライチェーンの分断」に反対すると続けた。
BMWの今年1~6月の中国納車台数は「BMW」ブランドと小型車「MINI」ブランドの合計が前年同期比3.7%増の39万台、うちBMWの電気自動車(EV)は3.8倍となった。ツィプセ氏は「中国はBMW最大の市場で、私たちは中国に非常に関心を持っている」と強調した。
BMWグループにとって、中国は最大の単一市場であるだけでなく、重要なイノベーションの源泉でもあり、ドイツ以外では最大となる研究開発(R&D)・デジタル化システムを中国に築いていると説明した。
ツィプセ氏はまた、BMWはここ数年、中国のパートナーと積極的に協力分野の拡大や互恵・ウィンウィンの推進に取り組み、車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)、自動車大手の長城汽車と良好な協力関係を構築している。自動車分野では、川上と川下の企業が協力し合うことで、はじめて理想的な成果を上げることができ、他社との関わりなく単独な企業はないと指摘。その上で「協力は非常に良いことで、BMWが孤軍奮闘を選ぶことはない」と述べた。(新華社ミュンヘン)
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