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中国の配車サービス最大手「滴滴出行(DiDi Chuxing)」は9月9日、2023年4~6月期決算を発表した。純損益は3億元(約60億円)の赤字、調整後EBITA(利払い・税引き・償却前利益)は1000万元(約2億円)の赤字だった。赤字は2四半期連続で縮小した。
売上高は前年同期比52.6%増の488億元(約9800億円)で、うち中国国内のモビリティ事業(配車サービス、タクシー、運転代行、ライドシェアなど)が57%増の445億元(約8900億円)、国際事業が35.3%増の19億元(約380億円)となった。
コアプラットフォームを通じた取引件数は45.2%増の33億件、総取引額(GTV)は54.8%増の840億元(約1兆6800億円)。国際事業の取引件数は35.2%増の6億2600万件、GTVは34.9%増の164億元(約3300億円)だった。
中国当局は2021年7月、滴滴出行が「中華人民共和国国家安全法」および「中華人民共和国インターネット安全法(サイバーセキュリティ法)」に違反した疑いで調査を開始した。同社は問題の是正に取り組んでいた期間中、新規ユーザーの登録を停止していたため、主力の国内モビリティ事業の業績が低迷していた。
調査開始から1年半後の23年1月、同社は当局の同意を得られたため、新規ユーザー登録を再開すると発表した。そして現在、国内モビリティ事業は順調に回復している。6月の1日あたりの取引件数は平均3000万件を突破し、4〜6月の平均は2940万件となった。
*23年9月11日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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