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中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が8月29日に発売した新型スマートフォン「Mate 60 Pro」が、世界の注目を集めている。
ファーウェイは2019年、米国の輸出規制により5Gに対応する先進的なチップセットなどの調達が制限された。以降、同社は主力を4G対応スマートフォンの販売に切り替えざるをえなくなり、市場シェアを低下させていた。
Mate 60 Proを入手したユーザーらがテストした結果、ダウンロード速度は500〜600Mbpsで、5Gの速度に達していることが分かった(一般的な4Gの速度は100Mbps強)。また、ファーウェイが自社設計し、中国半導体受託生産大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)が製造した7ナノメートル(nm)プロセスのチップセット「Kirin 9000s」が搭載されていることも明らかになった。SMICはファーウェイと同様、米国の輸出規制の対象となっている。
米CNNによると、米国のアナリストは、ファーウェイが米国の制裁を受ける中で先進的なチップセットの製造技術をどのように入手したのか分からないと指摘している。
米ホワイトハウスで国家安全保障を担当するサリバン大統領補佐官は9月5日、新型チップが米国の輸出規制を回避して製造されたかを判断するため、さらに多くの情報を必要としていると述べた。
(36Kr Japan編集部)
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