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中古ブランド品ECプラットフォーム「紅布林(PLUM)」を運営する「致美生活科技(Zhimei Shenghuo Technology)」が先日、シリーズB+で2000万ドル(約21億2000万円)を調達した。リードインベスターは某著名米ドル建てマザーファンドと日本のリクルート。リクルートは過去に中国のクラシファイド広告サービス「58同城(58.com)」などへの投資実績もある。コ・インベスターは創業初期からの株主である「経緯中国(Matrix Partners China)」、「啓明創投(Qiming Venture Partners)」、「九合創投(UnityVC)」などで、財務アドバイザーは「衝盈資本(Evering Capital)」が単独で務めた。
2017年創業の紅布林は、CtoBtoCで中古ブランド品の取引を手掛ける企業だ。創業者の徐薇氏によると、Plumはこの半年近くの間にユーザー、GMV(流通総額)を含む複数の指標で5倍の伸びを達成している。同社は当面の間、サービス向上とブランディングに重点を置き、商品の十分な差別化と客単価の引き上げを目指すという。
一般的に売り手側には希望販売価格があり、商品売却後はできるだけ早く現金化したいと考えるものだ。紅布林が導入した新システムでは、商品買い取りから販売開始までの期間を最短で24時間以内に短縮したことで、1カ月の商品処理量が10万件を超えた。
同プラットフォームは2年以上にわたり、数十万件規模のSKU販売データを蓄積してきた。各商品の詳細ページのクリック率(CTR)と最終的な転換率(CVR)のデータおよび価格変動データが、高い売却率とスムーズな取引に大きく役立っている。今後は「売却確約サービス」の実施も計画中とのことだ。
今年5月にはライブコマースもローンチした。徐氏はその理由について、第一にヴィンテージ商品には骨董品や古美術品と似た「商品そのものが持つ話題性やコンテンツ性」があるうえ、高単価商品はコストの観点からもライブコマースに向いていると語る。
第二に、中古品市場自体が未熟な段階にあるため、映像化された内容がユーザーの信頼感を高めることに加え、ユーザーの啓発にも寄与するとのこと。
同社にとってライブコマースは運営また販売の強力なツールとなっており、アプリのライブコマースによる購買行動への影響率は50%以上に達しているほか、客単価やユーザーのリピート率も向上している。
サービス細部のさらなる改善やブランディングは、いずれも利用者サイドへの十分な影響力を構築するためにほかならない。利用者サイドこそ中古ブランド品市場にとって最も潤沢なリソースであり、究極的なコアコンピタンスを形成する上での最重要要素だからだ。
(翻訳・神部明果)
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