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中国浙江省杭州市で9月23日夜、第19回アジア大会が開幕した。開会式で最も注目された要素の一つが世界初の「デジタル聖火ランナー」プロジェクトだ。
開会式には、1億人を超える人々がデジタル聖火ランナーとして参加した。彼らは会場付近の上空で無数の「光の点」となり、デジタルの巨人を形づくった。トーチを手にした巨人は、会場近くを流れる河川「銭塘江」を渡って会場へと走り込み、場内のランナーと共に聖火台にトーチを傾けた。1秒後に聖火が灯ると、会場全体が沸き立った。
中国電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下の電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」は、このプロジェクトを技術面でサポートした。支付宝を運営するアント・グループは、自社開発したインタラクティブなWeb3Dエンジン 「Galacean」やデジタルヒューマン、VRなどの技術を駆使し、1億人を超える全員が楽しんで参加できるシステムを作り出した。
アントは、アリペイのアプリにアクセスするだけで誰もがデジタル聖火ランナーになれるようシステムを組み上げたため、古い型のスマホユーザーも参加でき、新たにアプリをダウンロードする必要もなかった。同社のエンジニアチームはこの日のために、3年がかりで20万行に上るプログラミングコードを書き、異なる機種のスマホ数百万台で10万回以上にわたってテストを繰り返したという。
式典の後、デジタル聖火ランナーには、それぞれ固有のイメージを刻印したデジタル証明書が配布された。この証明書は分散型台帳技術を用いており、ブロックチェーン上に保存される。
(36Kr Japan編集部)
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