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米電気自動車(EV)大手テスラは1月12日、中国で小型セダン「モデル3」と多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」の販売価格を引き下げた。
モデル3は、後輪駆動タイプを1万5500元(約31万円)安い24万5900元(約490万円)に、ロングレンジタイプを1万1500元(約23万円)安い28万5900元(約570万円)に改めた。モデルYは、後輪駆動タイプを7500元(約15万円)安い25万8900元(約520万円)に、ロングレンジタイプを6500元(約13万円)安い29万9900元(約600万円)とした。
23年初めにも、テスラは他社に先駆けて価格引き下げを発表した。続いて、中国のEVメーカーも相次いで価格競争に参戦していった。テスラは、その後も複数回実施した価格引き下げキャンペーンが消費を刺激し、23年の世界販売台数は181万台に達した。うち、中国市場向けの出荷台数は60万台を超えた。モデルYの世界販売台数はトヨタのカローラを上回り、世界の乗用車販売台数で首位となった。
中国のEVメーカーは現在、テスラに猛烈な攻勢をかけており、モデルYとの競争を想定した車種を次々と打ち出している。小鵬汽車(Xpeng Motors)の「G6」、上海汽車集団(SAIC)傘下の智己汽車(IM Motors)が打ち出す「LS6」、吉利汽車(Geely Automobile)がバイドゥと共同開発した「極越(JIYUE)01」、賽力斯集団(SERES)がファーウェイと共同運営するEVブランド「問界(AITO)」の「問界M7」などは、いずれもモデルYをターゲットとしている。
24年の中国EV市場が、より激しい競争に突入するのは間違いないだろう。
*2023年1月15日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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