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大規模言語モデル(LLM)を開発する中国の人工知能(AI)スタートアップ「面壁智能(ModelBest)」がこのほど、数億元(数十億円超)を調達した。春華資本(Primavera Capital)と華為技術(ファーウェイ)傘下の投資会社・哈勃科技投資(Hubble Technology Investment)が出資を主導し、北京市人工智能産業投資基金と中国最大のQ&Aサイト・知乎(Zhihu)も参加した。23年4月に実施したエンジェルラウンドでは、知乎とAIユニコーンの智譜AI(Zhipu AI)が出資した。
面壁智能は2022年8月、理系の名門・清華大学の「自然言語処理・社会人文計算実験室(THUNLP)」のメンバーを中心に設立された。同社の前身となるチームは20年12月、中国初の中国語によるLLM「CPM-1」を発表している。
面壁智能は23年、LLMとAIエージェントを組み合わせた技術に基づくソフトウエア開発プラットフォーム「ChatDev」を発表した。ChatDevに指示を与えると、AIエージェントが各分野の専門家としての役割を果たし、高度なタスクを自動で実行してくれる。
同社は現在、招商銀行(China Merchants Bank)、電子公文書の作成サービスを手がける北京数科網維技術、知乎などと提携し、金融や政務、教育、スマートデバイスなどでも、LLMとAIエージェントを組み合わせた技術の活用を進めている。
24年2月1日に発表したエッジデバイス向けLLM「MiniCPM-2B」は、仏AIスタートアップのMistral AI(ミストラルAI)が開発した「Mistral-7B」をベンチマークとした。MiniCPM-2Bのトレーニングデータは1Tトークン近くにもかかわらず、パラメータサイズはわずか20億パラメータとなっている。
GPUよりもスループット(転送できるデータ量)が低いCPUで運用できるため、GPUでしか運用できないLLMよりも推論コストを低減できるという。
*2024年4月13日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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