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AR(拡張現実)グラスを開発する「霊伴科技(Rokid)」が4月20日、ARグラスとコントローラーがセットになった空間コンピューティングデバイス「Rokid AR Lite」を発表した。ディスプレーの役割を果たすARグラス「Rokid Max 2」は重量75グラム。コントローラーとなる「Rokid Station 2」には、センシングやコンピューティング、バッテリーモジュールなどの機能が集約されている。
Rokid Station 2の前面に物理ボタンはなく、1〜3本の指によるマルチタッチ対応のタッチパッドを搭載することで、パソコンのトラックパッドのような感覚で操作できるようにした。
Rokid AR Liteでは、6メートル先に映る300インチの超大画面と同様の映像を楽しむことができ、パソコンやスマホなどの画面をワイヤレスで素早く投影することも可能。アプリエコシステムの構築では、ホーム、旅行、エンターテインメントの3つの場面での利用に焦点を当てた。
Rokidは同日、中国の航空会社・海南航空との提携も発表した。5月中旬以降には、Rokidが提供するARエンターテインメントを飛行機の中で体験できるようになるという。
Rokid AR Liteの販売価格については、今のところ「X499元」となっている。業界では3499元(約7万7000円)あるいは5499元(約12万1000円)などさまざまな予測が出ているが、実際の販売価格が明らかになるのは5月中旬以降になるとみられる。
米アップルの空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」ではVST(Video see-through)方式を採用しているが、Rokid AR LiteではOST(Optical see-through)方式を用いている。VSTでは現実の空間を仮想空間の中に再構築し、ユーザーを純粋なデジタルワールドで包み込む。一方、OSTは現実の空間に仮想空間を重ねる方式で、手元のコントローラーでコンテンツを操作することが可能なため、ゴーグルのようにかさばるデバイスではなく、より小さく軽いサングラスの形をとることができる。
Rokidは、創業当初から独自のOSの開発に取り組み、あらゆる場面に対応できる研究・開発体制を構築して開発者を集め、ARのための独立したエコシステムを構築した。同社は現在、中国最大のARコミュニティを構築し、法人開発者2000人余りを含む3000人以上の登録開発者を抱えている。
*2024年4月27日のレート(1元=約22円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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