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中国のフードデリバリーサービス最大手の「美団(Meituan)」が、サウジアラビアに進出することが分かった。同社は4月下旬、グローバル展開向けのブランド「KeeTa」の求人情報を中東の求人サイト「Bayt.com」とビジネス特化型SNS「LinkedIn(リンクトイン)」に掲載した。勤務地はサウジアラビアの首都リヤド。
美団は、中国の出前市場で長くシェア60%前後を維持する業界トップで、海外進出に関しては一貫して慎重な姿勢を示してきた。しかし、このところの国内市場の競争激化と消費減退を受け、さらなる事業拡大に向けてグローバル展開を進める方向に舵を切った。
同社のグローバル展開を担うKeeTaは、2023年5月に香港でサービスを開始し、1年足らずで香港トップのプラットフォームに上り詰めた。そして、近く海外展開の第一歩をサウジアラビアに記す見通しだ。
サウジアラビアは2016年、国家戦略転換構想「ビジョン2030」を発表し、石油依存からの脱却と中東における経済多角化の幕を開けた。中国企業も政府が打ち出す「一帯一路」構想を背景に、中東諸国との貿易を活発化させ、現在は中東を戦略上重要な進出先としている。
(36Kr Japan編集部)
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