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中国テック大手バイトダンスが運営する動画共有プラットフォーム・抖音(Douyin)の電子商取引(EC)事業「抖音電商(Douyin EC)」は、2024年4~6月期の流通取引総額(GMV)が7600億〜7700億元(約16兆円)に上ったものの、所期の目標1兆5000億元(約32兆円)には届かなかったという。関係者への取材で明らかになった。
抖音電商の前年同月比のGMV成長率は、23年には毎月50〜70%を維持していた。しかし、中国のビジネスメディア「晚点(LatePost)」によると、24年3月に初めて前年同月比成長率が40%以下に低下、4月以降は30%を切っている。
GMVの伸びが鈍化した背景には、24年に入ってから進めてきた低価格戦略があるとみられる。中国のEC業界は競争が激化しており、拼多多(Pinduoduo)や京東集団(JDドットコム)、アリババグループ傘下の淘天集団(Taobao&Tmall Group)などのEC大手が、軒並み低価格戦略を強化している。
関係者によると、抖音電商の23年の客単価は100〜120元(約2100~2500円)だったが、現在は80元(約1700円)強まで低下しているという。同社は24年初め、今年の最優先課題に「価格力」を挙げていた。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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