中国の自動運転電気自動車（EV）スタートアップ「PIX Moving」はこのほど、同社の小型自動運転バス（ロボバス）が2024年9月から、イタリアの自動車エンジニアリング企業「Tecnocad」のトリノ本社構内を走るシャトルバスとして定期運行を開始したと発表した。PIX Movingはすでに、トリノ市内の公道での自動運転車の試験走行許可および運行許可を取得している。

同社のロボバスは前後対称のデザインで6人乗り。自動運転システムを搭載したシャシーとキャビンだけで構成されており、運転席やハンドル、ペダルなどはない。インタラクティブディスプレーには車両データがリアルタイムで表示されるほか、多彩なエンターテインメント機能も搭載されている。

PIX Movingはすでに日本でも事業を展開している。24年6月には日本法人の「ピクシームービング」が日本のIT（情報技術）大手「TIS」と東京に合弁会社「ピクセルインテリジェンス」を設立した。 TISとPIX MovingはMaaS（Mobility as a Service）やスマートシティ領域などにおける新たなITサービスの創出を目指し、2022年7月に資本業務提携契約を締結している。

中国の自動運転バス、日本のスマート交通を支援。PIX Moving、日本企業との協力強化希望

（36Kr Japan編集部）

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO（コネクト）」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。