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国際市場の環境が複雑化し、ここ数年は関税障壁や貿易保護主義が高まっているが、中国企業の海外進出は依然好調で、中国ブランドの影響力も拡大している。
仏調査会社イプソスがこのほど、世界20の市場、1万6000人の消費者を対象に実施した調査の結果として、「2024年中国ブランドグローバル信頼指数」を発表した。海外での中国ブランドの総合的な信頼度は、21年から14ポイント上昇した。
欧米ブランドの信頼度は依然として世界をリードしているが、ここ5年は横ばいまたは下降傾向が見られる。一方、中国や日本、韓国のブランドに対する信頼度は上昇傾向を示している。
先進国市場では、中国ブランドに対する信頼度が大きく高まっている。今回の調査では、米国の回答者の42%が中国ブランドを「非常に信頼する」「信頼する」と答えた。英国では中国ブランドに対する信頼度が、2021年の29%から24年には39%に拡大した。新興市場でも、タイを除く全ての市場で中国ブランドに対する信頼度が急上昇しており、特にナイジェリアやアラブ首長国連邦(UAE)、メキシコなどで大きく拡大した。
イプソスによると、海外進出している中国の家電メーカーや電気自動車(EV)メーカーのブランド力が、中国ブランド全体のイメージと信頼度とイメージの向上に寄与している。また、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」やアリババグループの越境EC「AliExpress(アリエクスプレス)」、中国発のファストファッションブランド「SHEIN(シーイン)」などの成長も、中国ブランドの海外事業拡大を後押ししているという。
(36Kr Japan編集部)
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