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中国発のオンラインフィットネスサービス「Keep」がこのほど発表した2024年12月期の通期決算は、売上高が20億6600元(約410億円)だった。調整後の純損失は4億6900元(約94億円)に拡大したものの、粗利益率は前年の45%から46.7%に改善しており、収益性の向上には一定の進展が見られる。24年末時点で、Keepアプリの登録ユーザーは4億人を突破し、年間アクティブユーザーは1億人に達している。
同社は、新規事業や技術革新への継続的投資が赤字拡大の要因になったと説明。今後は人工知能(AI)をはじめとするテクノロジーを活用して業務効率向上と経費削減を図り、2025年内の黒字転換を目指すという。
現在、Keepが提供している公式フィットネスコンテンツ約6000本のうち、AI生成コンテンツ(AIGC)の割合は約14%に上る。さらに、海外向けにリリースしたアプリ「FitPulse」「CalCut」「Gogogola」では、すべてのトレーニングプランやコンテンツがAIによって自動生成されている。
同社はこのほど、フィットネス分野に特化したAIモデル「Kinetic.ai」と、これを基盤とするAIコーチ(AIエージェント)「Kaka」の体験版を同時に発表した。Kakaはユーザーの運動データを正確に分析し、個別の運動メニューを提案するほか、日々のパフォーマンスに応じた動的調整も可能。ユーザー専属のパーソナルトレーナーのようなサポートを提供する。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Jaoan編集部)
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