中国AIユニコーン「Moonshot AI」、医療分野に進出 生成AI「Kimi」の専門性向上へ

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対話型人工知能(AI)「Kimi」で知られる中国のAIユニコーン「月之暗面(Moonshot AI)」が、医療用AIの開発を進めていることが分かった。現在はまだ初期の模索段階にあり、Kimiの機能やエコシステムの整備に注力している段階だという。

関係者によると、Moonshot AIは医療用AIを消費者向けの問診ツールとするか、医師の問診補助ツールとするかはまだ決めておらず、現在は主にモデルトレーニングのためのナレッジベース構築と、人間のフィードバックによる強化学習(RLHF)を進めている。

Moonshot AI以外にも、複数のAIユニコーンが医療用AIの開発に取り組んでいる。中国の「百川智能(Baichuan Intelligent)」は医療分野に特化し、国内の競合企業との差別化を図る。医療用AIはすでに、医師による問診の効率化や患者の来院管理など、高頻度かつ不可欠な非臨床シーンでの商用化能力が実証されている。米国のAIヘルスケア企業「OpenEvidence」が提供する診断用AIアシスタントは、月間アクセス数30万~40万件のうち医師のアクセスが20万件に上り、広告収入で収益を上げている。

Moonshot AIの対話型AI「Kimi」は、2024年3月に超長文の入力に対応できるようになり、コストを惜しまない広告戦略で大ヒットしたが、それ以来大きなアップデートはされていない。一方で中国AI市場の競争は激化しており、「DeepSeek」やテンセントの「元宝(Yuanbao)」、アリババの「夸克(Quark)」など強力なライバルが登場している。

同社は差別化を図るため、Kimiの専門的な検索精度の引き上げを図っている。今後も引き続き金融や法律、医学など専門分野の検索ソースの最適化を進め、より信頼性の高い回答を提供していく考えだという。

(36Kr Japan編集部)

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