中国EV「Zeekr」、1~3月期は純損失6割縮小 吉利の完全子会社化で米上場廃止へ

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

EXCITEのRSSに登録大企業注目記事

中国EV「Zeekr」、1~3月期は純損失6割縮小 吉利の完全子会社化で米上場廃止へ

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

中国自動車大手の浙江吉利控股集団(吉利グループ)傘下で新エネルギー車を手がける「極氪智能科技(ZEEKR Intelligent Technology)」(以下、極氪)がこのほど、2025年1~3月期決算を発表した。

売上高は前年同期比1.1%増の220億元(約4400億円)、粗利率は19.1%と過去最高を記録した。純損失は60.2%縮小し、7億6300万元(約150億円)となった。販売(納車)台数は21.1%増の11万4011台、車両売上高は16.1%増の191億元(約3800億円)、車両販売の粗利率は3.4ポイント増の16.5%だった。

極氪は現在、「Zeekr」と「Lynk & Co」の2ブランドを運営している。Zeekrは30万元(約600万円)以上の高級純電動車(BEV)を展開している。一方、Lynk & Coは20万元(約400万円)以上の小型BEVと中・大型プラグインハイブリッド車(PHEV)に注力し、差別化を図る。

また、同社は積極的に海外進出を進めており、すでに60カ国以上で1200以上の店舗を展開している。純電動SUV「Zeekr 7X」は5月16日に欧州での納車が始まり、プラグインハイブリッドSUV「Lynk & Co 08 EM-P」も近く欧州での納車が始まる予定となっている。

吉利は極氪の株式の約65.7%を保有しているが、5月7日に残りの株式を買い取って完全子会社化すると発表した。買収完了後、極氪の株式は非公開化され、米上場廃止となる見込みだ。

中国・吉利汽車、米上場EV「Zeekr」を完全子会社化へ 市場競争の激化で再編加速

*1元=約20元で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録