中国トリップドットコム、1~3月の純利益860億円 ビザ免除などで訪中需要が復活

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中国旅行予約サイト最大手の携程集団(トリップドットコム・グループ)がこのほど発表した2025年1~3月期決算は、売上高が前年同期比16%増の138億元(約2800億円)、純利益は43億元(約860億円)となった。主力事業の売上高は、宿泊予約が55億元(約1100億円)、交通チケット予約が54億元だった。

海外市場への継続的な戦略的展開と投資が奏功し、国際版アプリを通じた旅行予約は60%以上増加した。海外から中国へのインバウンド旅行予約は約100%増で、とくに韓国やタイ、マレーシア、インドネシアなどからの予約が伸びた。中国から海外へのアウトバウンド旅行予約は、新型コロナウイルス流行前の2019年1〜3月期を20%上回った。

中国、ビザ免除で外国人観光客増加 ガイド不足が深刻化

中国政府は2024年から、短期滞在ビザ(査証)免除対象国を拡大し、外国人旅行者の受け入れを積極化している。中国のスマートフォン決済「支付宝(アリペイ)」や「微信支付(ウィーチャットペイ)」も、Visa(ビザ)やマスターカードなど海外発行のクレジットカードにひも付けられ、中国の銀行口座がなくても対応できるようになった。

トリップドットコムの梁建章会長は「多言語サポートや個人向けの旅程立案など強力なサービス能力により、中国を訪れる世界中の旅行者に真っ先に選ばれるプラットフォームになると確信している。プロダクト・システムやユーザーエクスペリエンスの改善を続け、全力で事業拡大のチャンスをつかみ取っていく」と述べた。

OTA手数料は欧米競合の3分の1も、純利益7割増⋯中国トリップドットコム2024年決算

*1元=約20円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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