中国EV「小鵬汽車」、4〜6月期は過去最高売上で赤字縮小 次はAIチップ×L4自動運転で勝負

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中国の電気自動車(EV)メーカー「小鵬汽車(Xpeng Motors)」が8月19日、2025年4~6月期決算を発表した。売上高は前年同期比125.3%増の182億7000万元(約3700億円)と過去最高を記録、うち自動車販売が147.6%増の168億8000万元(約3400億円)だった。

純損失は前年同期比28.1%減、前期比で28.1%減少し、4億8000万元(約96億円)となった。粗利益率は17.3%で、うち自動車販売の粗利益率は前年同期比7.9ポイント増の14.3%と8四半期連続で改善した。自動車販売(納車)は241.6%増の10万3181台。1〜6月の累計販売台数は前年同期比279%増の19万7000台余りとなり、前年の年間販売台数を超えた。

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同社は2026年、高級MPV(多目的車)「X9」のレンジエクステンダー版の発売を予定している。次世代ハイブリッドシステム「鯤鵬」を搭載した同社初のレンジエクステンダーEVで、価格は40万元(約800万円)前後となる見込み。航続距離は、バッテリー走行で450km、ハイブリッド走行では1500kmを上回るという。ちなみに現行のX9は純粋なバッテリーEVで、価格は36万~42万元(約720万~840万円)となっている。

小鵬汽車の何小鵬・最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話説明会で、2025年下半期に発売する新車種に自社開発の自動運転向けAIチップ「図霊(TURING)」に加え、VLA(Vision-Language-Action)モデルやVLM(Vision-Language model)を搭載すると発表。26年には自動運転レベル4の車種を量産し、一部地域で自動運転タクシー(ロボタクシー)の試験運用を開始する計画を明らかにした。

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(36Kr Japan編集部)

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