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中国各地の大都市で宮廷をテーマにした「新中式」と呼ばれる没入型レストランが相次いで開業し、外国人観光客の間で評判を呼んでいる。
伝統文化を取り入れ、食事とパフォーマンス、ファッションを融合させた革新的な店が海外の交流サイト(SNS)で大きな注目を集め、観光客らの投稿動画が数百万回再生され、新たなトレンドに加わった。
中国文化・観光部直属の研究機関、中国観光研究院が実施した満足度調査によると、訪中旅行者の6割以上が「中国文化体験」を旅行の主目的に挙げていた。また、食も重要な体験となっていた。
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新中式レストランはこうしたニーズに合致している。客は数百組の伝統衣装から好みのものを選び、化粧や髪型を合わせることができる。食事中には開宴式や古典音楽の演奏、舞踊、物語性のある参加型の演出が織り交ぜられ、まるで古代の宮廷にいるかのような気分を味わえる。
フランス人観光客のニナ・マランディさんは体験後、「伝統衣装を着て舞踊を鑑賞するのは博物館見学よりも印象的だった。中国文化は本当に素晴らしい」と喜んでいた。
シンガポールから来た陳偉倫さんは、家族旅行にぴったりの体験だと考えている。「両親は伝統舞踊を見るのが好きで、子どもたちは特別な衣装での写真撮影を楽しめる。私と妻の願いは本場の中国料理を味わうこと。みんなそれぞれに楽しみを見つけ、参加意識を持つことができる」と話した。
新中式レストラン「蜀宴賦(しょくえんふ)」の創業者、楊孜氏は、伝統と現代性を融合させることで観光市場に新たな活力を注ぎたいと表明。「レストランは食事の場であるだけでなく、生きた博物館のような役割も果たせる。没入型の食事体験を通じて、外国人観光客に中国文化の温もりを感じてもらえることをとてもうれしく思う」と語った。【新華社上海】
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