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折りたたみ式スマホの技術もまだ完成したといえないが、サムスンは折りたたみ式タブレット端末に挑んでいるようだ。
11月下旬、オランダのガシェットメディア「LetsGoDigital」のスクープによると、欧州連合知的財産庁(EUIPO)と世界知的所有権機関(WIPO)のデータベース上で、ある特許が確認できたという。それによれば、サムスンは間もなく折りたたみ式のタブレット「Galaxy Tab」をリリースするとのこと。明らかされた特許情報に基づきLetsGoDigitalがデッサンした大まかな仕様を以下に示す。
Galaxy Tabの外形寸法は7.3インチのGalaxy Foldより大きい。タブレットのエッジは鋭く、電源ボタンと音量キーは右側面に配置される。左側は不明だが、上部と底部に2つずつ、合計で4つのスピーカーが装備されている。
サムスンは2019年5月にこの設計の特許を申請し、11月15日に承認されている。特許図の中には少なくとも3つの異なるモデルがあり、折りたたみ位置もそれぞれに異なる。LetsGoDigitalによれば、これは将来、背部のちょうつがいが横方向ではなく、縦方向に開くようになり、以前の折りたたみ式携帯電話のようなデザインになることを示しているという。
折りたたみ式ノートパソコンは、サムスンが初めてというわけではない。
今年11月15日、レノボは同社開催の「Tech World 2019」で、世界初となる折りたたみ式ノートパソコン「ThinkPad X1」をリリースした。この製品は韓国LGエレクトロニクスの2K有機ELの折りたたみ式ディスプレイを採用しており、開くとアスペクト比4:3の13.3インチ画面となる。
2011年、早くもサムスンはフレキシブルディスプレイの開発を始め、今年になって初の折りたたみ式スマホ「Galaxy Fold」の生産を開始。サムスンの公式データによると、Galaxy Foldの販売台数は全世界で既に50万台を超えたという。ファーウェイがリリースした折りたたみスマホ「Mate X」の具体的な販売台数は未公開だが、売り出し直後に完売となったことが3度ある。定価1万6999元(約26万円)のMate Xは出荷台数が非常に少ないため、既に6万元(約90万円)かそれ以上の価格で取引されているケースもあるという。
「興業証券(Industrial Securities)」はリポートの中で、「今年は折りたたみスマホ元年だが、市場に出回るのは2020年以降だろう。折りたたみディスプレイ技術が安定し、歩留まり率も上がれば大量生産が可能となる。割高な販売価格が段階的に調整され、より多くの消費者に手が届くレベルになる必要もある」としている。
来年には、フレキシブルディスプレイを装備したデバイスがさらに多くリリースされるだろう。メーカーがフレキシブルディスプレイ市場で安定的な地位を獲得するには、早期に参戦することが非常に重要だ。大型ディスプレイがユーザーにとってのトレンドになっている以上、折りたたみディスプレイ市場も間違いなく成長していく。しかし、現状を見るに、折りたたみ電子デバイスは今後しばらくイノベーションを繰り返す必要があるだろう。
(翻訳・永野倫子)
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