中国自動運転の「Pony.ai」と「WeRide」がダブルで香港・重複上場、初日終値は公募割れ

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中国の自動運転技術企業「小馬智行(Pony.ai)」と「文遠知行(WeRide)」が11月6日、そろって香港取引所に新規上場した。いずれも米ナスダック市場との重複上場となる。

小馬智行の公募価格は139香港ドル(約2800円)。調達額は77億香港ドル(約1500億円)と、2025年の世界の自動運転業界で最大規模の新規株式公開(IPO)となった。同社は現在、北京、上海、広州、深圳の中国4大都市で完全無人の自動運転タクシー(ロボタクシー)の商業運行を実現しており、運行車両数は680台を超える。

ロボタクシー、運行コスト「人間以下」に。トヨタ出資のPony.ai、日本参入を模索

一方、文遠知行の公募価格は27.1香港ドル(約540円)で、グリーンシューオプション行使前の調達額は23億9000万香港ドル(約480億円)となった。同社は世界で唯一、中国、ベルギー、フランス、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、シンガポール、米国の7カ国で自動運転ライセンスを取得したテクノロジー企業だ。自動運転レベル4の車両1500台以上を展開しており、うちロボタクシーが700台余りを占める。30年までに数万台の自動運転車両を展開する計画だという。

文遠知行がUAEのアブダビで展開するロボタクシー

両社はいずれも売上高が急拡大する一方で、赤字が続く。ロボタクシー市場の競争は厳しい。上場初日の終値は、ともに公募価格を9%以上下回った。

*1香港ドル=約20円で計算しています。

(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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