フォーブス中国長者番付2025:DeepSeek創業者が初登場で34位、POP MART創業者の資産3倍に

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米誌フォーブスが11月7日、2025年版の中国長者番付を発表した。人工知能(AI)ブームと政府の景気刺激策を追い風に、中国株式市場は堅調に回復している。上海・深圳の取引所に上場する中国の優良企業300銘柄で構成する株価指数「CSI300」は前回調査より15%上昇し、長者番付に掲載された富豪の総資産は1兆300億ドル(約160兆円)から1兆3500億ドル(約210兆円)へと拡大。ランクインした富豪の3分の2が資産を増加させた。

飲料水大手・農夫山泉(Nongfu Spring)の創業者、鍾睒睒氏は資産を771億ドル(約12兆円)とし、5年連続で首位の座を守った。テック大手バイトダンスの創業者、張一鳴氏は693億ドル(約11兆円)で2位に浮上。ネット大手・騰訊控股(テンセント)の創業者、馬化騰(ポニー・マー)氏は628億ドル(約10兆円)で3位に後退した。

スマートフォン大手・小米集団(シャオミ)の創業者、雷軍氏は堅実な業績を背景に7位へと順位を上げた。ネット通販大手アリババグループの創業者、馬雲(ジャック・マー)氏は8位だった。

資産増加率が最も大きかったのは、アートトイ大手の泡泡瑪特国際集団(POP MART、ポップマート)の創業者、王寧氏で、資産額は前年比3倍以上の222億ドル(約3兆4000億円)で13位。半導体大手の中科寒武紀(カンブリコン)共同創業者の陳天石CEOも資産を前年の2倍近い210億ドル(約3兆3000億円)とし、15位に入った。

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今年新たにランクインした富豪は8人。うち人工知能(AI)スタートアップ「DeepSeek(ディープシーク)」の創業者、梁文鋒氏は115億ドル(約1兆8000億円)で34位にランクインした。

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資産減少率が最も大きかったのは、フードデリバリー大手・美団(Meituan)の王興CEOで、前年比42%減の84億ドル(約1兆3000億円)で55位に落ち込んだ。EC大手のアリババや京東集団(JDドットコム)との価格競争で収益が圧迫されたことが要因となった。

*1ドル=155円で計算しています。

(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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