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2019年も残りわずか5日となった26日、OPPOが初のデュアルモード5G対応スマートフォン「Reno 3 Pro」を発表した。重さ171グラム、厚さ7.7ミリという超軽量・超薄型モデルだ。価格は3999元(約6万3000円)からとなっている。
ただし、その他に特筆すべき特徴はない。正面から側面に向かってカーブを描く6.5インチOLEDディスプレイはインカメラをパンチホールに収めている。ディスプレイのリフレッシュレートは90Hz。クアッド構成のアウトカメラは前機種Reno 2とほぼ同様のスペックだが、動画撮影では強力な手ぶれ補正機能「Ultra Steady Video 2.0」が加わっている。
5Gスマホは4Gよりもバッテリー消費が速い。Reno 3 Proには容量4025mAhのバッテリーを搭載しているが、20分で50%充電できる急速充電機能「VOOC4.0」にも対応することでバッテリー問題はある程度解決されている。しかし現行のデュアルモード5G対応スマホでは最もバッテリー容量が小さく、実際に使用してみるとフル充電してもまる1日持たない。軽量化・薄型化とバッテリー使用時間の両立は5Gスマホにとって一つの難題となっている。
Renoシリーズは今年半ばに発表され、これまでに4モデルを世に送り出している。同シリーズはこれまで主力だった「R」シリーズに替わってOPPOの看板モデルとなっており、中国国内で寡占状態のファーウェイに対抗している。
Renoシリーズはもともと国際市場を念頭にリリースされたものだ。旬のタレントをイメージキャラクターに起用するこれまでの広告戦略を封印し、欧米志向の高級路線で展開してきた。しかしReno 3では従来の路線に戻り、若手アイドル俳優をイメキャラに抜擢している。
路線変更に踏み切らざるを得なかった背景には、シャオミ(小米科技)のサブブランド「Redmi」の変化にある。これまで硬派な男性向けモデルを展開してきたRedmiだが、若手イケメンタレントをイメキャラに起用して女性ユーザー獲得に動き出したのだ。
Reno 3発表と同時に、OPPO初のIoT製品もお披露目された。完全ワイヤレスイヤホン(TWS)「Enco Free」だ。最先端のultra-dynamic speakerを搭載したもので、価格は699元(約1万1000円)と強気だ。ファーウェイやシャオミなどと比較して完全に出遅れての発表だが、あえて後発に甘んじるのはOPPOの常とう手段であり、各地に網の目のように張り巡らされた実店舗を通じて急速にユーザー認知を広めていくだろう。
2020年はOPPOにとって正念場だ。5Gスマホへの買い替えブームに上手く乗れるかが今後数年の命運を握るだろう。
※画像提供:OPPO公式サイト
(翻訳・愛玉)
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