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人工知能(AI)搭載のウェアラブルデバイスを開発する「Gyges Labs」が2025年11月に、グラナイト・アジア(Granite Asia)と璀璨資本(Bright Capital)から資金調達を実施した。資金は、次世代製品の開発やサプライチェーンの構築に充てる。
Gyges Labsは2022年に設立され、シンガポールに本社を置く。中国にあるサプライチェーンを活用しながら、米シリコンバレーでソフトウエアとAIの開発を行う。。創業メンバーの経歴は華やかだ。最高経営責任者(CEO)の賈捷陽氏は世界初とされるAR(拡張現実)用コンタクトレンズの開発者であり、最高技術責任者(CTO)の呂正氏は米アップルで「Apple Vision Pro」の開発に携わり、チーフサイエンティストの綦思源博士は米グーグルに勤務していた。スタッフの8割以上が研究開発を担う技術者集団だ。
同社が米Halliday Global社と共同開発した、世界初「「パーソナルディスプレイ」」搭載のAIグラス「Halliday(ハリデイ)」は、2025年1月のリリース後、AIグラス分野で過去最大規模のクラウドファンディングを達成し、大きな注目を集めている。
周囲からは見えないディスプレイ鄧旭東COOによると、パーソナルディスプレイとは、表示内容がレンズに反射することなく網膜に直接投影され、装用するユーザーだけが見られるもので、Gyges Labsが独自に開発した網膜投影技術「DigiWindow」が採用されている。AI翻訳やスピーチ原稿の閲覧、SNS情報の確認、会話の文字起こし、ルート案内などさまざまなシーンで活用できる。
最大の特徴は、独自開発の網膜投影技術「DigiWindow(デジ・ウィンドウ)」だ。レンズに映像を反射させることなく網膜に直接映像を投影する。これにより、周囲からは表示内容が一切見えない「パーソナルディスプレイ」を実現した。AI翻訳やスピーチ原稿の閲覧、SNS情報の確認、会話の文字起こし、ルート案内などさまざまなシーンで活用できるという。
DigiWindow技術は、Birdbathや光導波路といった光学ソリューションを上回る、世界最小かつ最軽量のニアアイディスプレイソリューションでもある。ディスプレイモジュールのサイズを2x2x2ミリまで縮小したことで、一般的な眼鏡のフレームにも組み込めるようになり、AIグラスの軽量化、小型化、省電力化を実現した。Hallidayは重さがわずか28.5グラム、最大12時間の連続使用が可能で、遠視から近視まで対応できる。従来のスマートグラスの課題だった「長時間の装用による疲労」を解消したという。
搭載されるAIエンジンも独自性が高い。ユーザーの問いかけに答えるだけでなく、文脈や状況に応じて必要な情報を能動的に提案する「プロアクティブAI」を搭載。
同社は今後、AIグラスに留まらず、光学技術やAIエンジンの外部提供も進める方針だ。また、2026年以降にはスマートリングをはじめとする多様なウェアラブルデバイスを段階的に投入し、ハードとソフトが融合した次世代の計算基盤の構築を目指す。
(翻訳・大谷晶洋)
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