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全固体電池技術を開発する中国スタートアップ「固体離子能源科技(武漢)(Ionic Power)」(以下、離子能源)がこのほど、プレシリーズAで数億元(数十億~百数十億円)の資金を調達した。政府系ファンド国中資本(Guozhong Capital)や深圳市安仕新能源股份(Shenzhen ACE Battery)など、複数の投資機関が出資に参加した。
調達した資金は、武漢本社の整備や固体電解質の生産ライン建設、消費者向け製品の量産準備、海外展開などに充てる。研究段階から量産化への移行を全面的に加速させる方針だ。
離子能源は2023年に設立された。華中科技大学の郭新教授が創業者兼チーフサイエンティストを務める大学発スタートアップとして、高分子(ポリマー)系固体電解質の研究開発に強みを持つ。中国で初めて量産ラインで生産される自動車グレードの全固体電池を有しており、容量51アンペア時(Ah)、エネルギー密度は520ワット時/キログラム(Wh/kg)に達する。これは現在主流のリチウムイオン電池(約250〜300Wh/kg)の約2倍の水準だ。
安全性についても、中国政府が2026年7月に施行するEV駆動用バッテリーの新国家基準「GB38031-2025」の全項目に合格したという。同基準は、衝突時の発火防止や熱暴走時の安全性について従来より厳しい要件を課している。
量産化に向けた大型投資も始動している。2024年3月に新疆ウイグル自治区カラマイ・ハイテク産業開発区と、全固体電池の共同建設に関する協定を締結した。両社は、国家級モデル産業パークを共同で整備する。同プロジェクトでは、離子能源がカラマイに全固体電池の生産拠点を段階的に建設する計画だ。最終的な生産能力は10ギガワット(GW)とし、第1期は3GWを予定している。総投資額は60億元(約1320億円)に上る。プロジェクトがフル稼働した場合の年間生産高は、100億元(約2200億円)規模に達する見込みだ。
また、2025年9月には武漢市で本社拠点の着工を済ませた。ここには研究開発室や試作ラインのほか、年産0.2ギガワット時規模のプレ量産ラインを導入し、量産技術の確立を急ぐ。
*1元=約22円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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