光量子計算の中国「TuringQ」、累計調達額220億円超に IDMモデルで商用化を加速

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中国光量子コンピューティング分野のリーディングカンパニー「図霊量子(TuringQ)」がこのほど、シリーズBで数億元(数十億~百数十億円)規模の資金を調達した。出資者には四川産業振興基金投資集団、深圳市投資控股、復星集団、センスタイムなどが名を連ねている。同社の調達額は現時点で累計10億元(約220億円)を超え、企業評価額は70億元(約1500億円)近くに達している。

2021年に設立された図霊量子は、光子チップと量子コンピューティングという2つの主要技術を基盤に、ソフトウエアとハードウエアの両面で自律制御可能なフルスタックのシステムを構築した。主力製品には、大規模プログラマブル光量子コンピューティングシステム「TuringQ Gen2」、国内初の光量子人工知能(AI)プログラミングフレームワーク「DeepQuantum」などがある。

科学技術コンサルティング機関「ICV TAnK」の予測によると、2035年の世界量子コンピューティング市場は約8078億ドル(約124兆円)規模に達すると見込まれている。光量子技術は常温での動作、既存の半導体プロセスとの互換性、AIへの自然な適応などの優位性から、産業化が最も有望な技術路線の1つと見なされている。

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米「PsiQuantum(サイクォンタム)」などの海外競合他社が外部ファウンドリに依存しているのとは異なり、図霊量子は全プロセスを自社で手掛ける垂直統合型(IDM)モデルを採用している。中国初となる光子チップのパイロットラインを自社で構築し、薄膜ニオブ酸リチウム光子チップの製造技術および光電コ・パッケージング技術により、業界のリードをしている。

商用化戦略では、長期目標の追求と並行して途中段階の成果を製品化・事業化する方針を堅持している。長期目標である量子コンピューティングに加え、得られた成果をデータセンターや光コンピューティングなど数百億元(数千億円)規模の成熟市場に提供し、新たな価値を付与している。2025年には受注額がすでに1億元(約22億円)を突破したという。

*1ドル=約154円、1元=約22円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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