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人型ロボット(ヒューマノイド)産業は、実証段階を終えて量産前夜の局面に入りつつある。米調査会社IDCの最新データによると、人型ロボットの2025年世界出荷台数は前年比508%増の1万7800台に達し、売上高は約4億4000万ドル(約680億円)、累計受注台数は3万5000台を超えると予測されている。
中国勢、出荷台数で米国を圧倒
市場を牽引しているのは中国メーカー各社だ。IDCのデータによれば、業界首位の「智元機器人(Agibot)」や「宇樹科技(Unitree Robotics)」は、既に出荷台数約5000台を確保している。
これに続く「楽聚智能(Leju Robotics)」「加速進化(Booster Robotics)も1000台規模を記録し、量産体制の構築で先行する。また、「銀河通用機器人(Galbot)」「優必選科技(UBTECH Robotics)」「衆擎機器人(Engine AI)」は400~1000台、「星動紀元(ROBOTERA)」「魔法原子(MagicLab)」「星海図(Galaxea AI)」「逐際動力(LimX Dynamics)」は100台以上の実績だった。
一方、米国の「Apptronik(アプトロニック)」「Figure AI(フィギュアAI)」などは依然として試験運用段階にあり、出荷台数は数十台程度にとどまるという。また、市場の期待を集める米テスラの「オプティマス」も、本格的な量産開始は2026年以降と見込まれており、現時点では中国勢が市場の供給量を独占する形となっている。
二足歩行の「フルサイズ」が主流

製品形態別に見ると、二足歩行型が売上高の66.3%を占め、なかでもフルサイズモデルが最大のシェア(41.6%)を握る。活用分野も、これまでの研究開発目的から、エンターテインメントや教育、さらには複雑な作業データを収集するための「AI学習用」へと、実用的なシーンに広がりを見せている。
IDCの分析によると、中国メーカーはサプライチェーンの整備や改良の速さ、コスト競争力といった面で優位に立ち、人型ロボットの大規模実用化において先行ポジションを確保しているという。今後の競争は、単なるハードウエア販売から技術サービス、エコシステム構築などへ深化していく可能性が高い。
※1ドル=約155円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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