ブラジル車市場に激震。中国・BYD「ドルフィン・ミニ」がガソリン車を抜き初の販売首位

中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)のハッチバック「海豚MINI(ドルフィン・ミニ)」は今年2月、ブラジルで4094台が販売され、自動車小売販売ランキングの首位に躍り出た。BYDは同国で初めて、月間ランキング首位に立つ新エネルギー車(NEV)ブランドとなった。ブラジル全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)のデータで明らかになった。

2月の販売ランキングの2位は、ドイツ・フォルクスワーゲン(VW)のスポーツ用多目的車(SUV)「Tera(テラ)」、3位は韓国・現代自動車(ヒョンデ)のSUV「Creta(クレタ)」で、いずれもガソリン車だった。

BYDは今回の快挙について、ブラジル現地法人の公式サイトで「ブラジル自動車市場の歴史的な瞬間である」と発表。小売部門でEVが初めて、ガソリン車を上回ったからである。海豚MINIは、ブラジル市場での発売開始後の累計販売台数が6万2000台を超えた。

BYD、ブラジルにEV開発・試験拠点建設へ 南米戦略を強化

Fenabraveは、この変化がブラジル自動車市場の消費構造の変化を示すと分析。エネルギー価格の変動が自動車市場に直接的な影響を与えているとした。国際原油価格が1バレル100ドル(約1万6000円)を超える中、エネルギー価格の上昇傾向はEVの経済的優位性を一段と高めている。また、支援策も引き続き重要な役割を発揮している。ブラジルでは現在、16州と連邦直轄区でEVまたはハイブリッド車を対象としたIPVA(自動車保有税)の減免措置が実施されている。一部の地域では優遇措置の段階的な見直しに関する議論も始まっているが、総合的な支援体制は依然として、新エネ車の普及を大きく支えている。

Fenabraveによると、BYDは2025年、ブラジル市場で自動車販売台数が第4位、EV販売台数がトップのメーカーとなった。

【新華社サンパウロ】

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