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iPhone史上最も高価な「iPhone X」が、アップルの公式サイトで整備済製品(中古の製品を新品同様に整備した製品)として販売されるようになった。
価格は依然として高いが、新品よりはある程度安くなっている。定価は64Gモデルで699ドル(約7万7000円)、256Gで899ドル(約9万8000円)だ。また、iPhone XS MAXも、一般販売価格より200ドル(約2万2000円)安くなっている。
アップルは常に自社製品に対する要求水準が高く、回収された商品を綿密に検査し、テスト及びクリーニング作業を行っている。その上、整備済製品の購入者には、新しいバッテリーと携帯電話ケースまで提供するので、新品同様に見えることもあり、購入者は安心できると思われる。
ただ、現在の価格設定だと、それほど簡単には売れない恐れがある。最新モデルのiPhone 11は発売されてからまだ半年。値段も699ドル(約7万7000円)からとのことで、中古のiPhone Xとほぼ変わらない。それなら、中古の整備済製品より新品を買うだろう。
iPhone XSシリーズの売れ行きは不調が続いていた。消費者研究機関「CIRP」の2019年のレポートによると、米国で最も売れているiPhoneは、iPhone XRであり、総売上の40%近くを占めている。一方、iPhone XSシリーズの売上合計は総売上の内わずか25%だった。このためiPhone XSシリーズは、iPhone 6Sに次いで史上2番目に売れないスマートフォンとも呼ばれている。売れない理由の一つとして、値段の高さが考えられる。
現在、iPhoneの並行輸入品やリサイクル中古品は世界中で流通しており、流通チャネルは非常に混乱している。アップルが自社で商品をリサイクルし整備した上で販売するのは、業界の整理にもつながるだろう。ただ、現在整備済製品のiPhoneが販売されているのは米国のみである。上手く販売できた場合には、他の国にもこの手法が広がると考えられる。
※写真はApple公式サイトより
(翻訳・Ai)
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