DeepSeekに中国産業界の巨額マネー 調達額2.4兆円規模、CATLが追加出資
中国の生成AIスタートアップ「DeepSeek(ディープシーク)」の2回目の資金調達が間もなく完了する。調達額は当初計画の500億元(約1兆2000億円)から約1000億元(約2兆4000億円)規模に拡大、新旧株主の出資額がそれぞれ約半分を占める見通しだ。中国経済メディアの財経が10月13日、複数の関係者の話として報じた。調達額は倍増するものの、資金調達前の評価額は約5000億元(約12兆円)で据え置かれる。
新たな出資者には、石溪資本(Stony Creek Capital)、中芯聚源(China Fortune-Tech Capital)、中信集団(CITIC)系のCPE源峰(CPE)、君聯資本(Legend Capital)、吉利グループ(Geely)などが加わる見通しで、産業資本が中心となる。既存株主の寧徳時代(CATL)は初回の資金調達時の約50億元(約1200億円)を上回る約100億元(約2400億円)を追加出資する予定だ。テンセント(騰訊控股)、IDG資本(IDG Capital)も今回の取引に名を連ねている。
中国メディアの科創板日報は、投資銀行関係者の分析として、調達規模の拡大には、これまで出資できなかった投資家からの資金を受け入れる狙いがあるほか、モデルの研究開発や計算力(コンピューティングパワー)への投資に充てる資金を確保する目的もあると報じた。
DeepSeekは商業化と上場に向けた準備も進めている。米The Informationによると、同社の年換算売上高はすでに約10億ドル(約1580億円)に達し、数カ月前と比べて倍以上に増加した。上海証券取引所のハイテク企業向け市場「科創板(Star Market)」への上場を準備しているとも伝えられており、早ければ今年末にも申請し、2027年の上場を目指す計画だという。
米ブルームバーグは以前、DeepSeekは内モンゴルに建設中のデータセンターに、中国通信機器大手のファーウェイ(華為技術)のチップ「昇騰(アセンド)950DT」を少なくとも16万個導入する計画だと報じた。主にモデルの推論処理に使用し、モデルの学習には引き続き米NVIDIA(エヌビディア)製のチップを使用するという。
*1ドル=約158円、1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)