マッチングアプリ大手の陌陌(Momo)、6億ドルで探探(tantan)買収

Update:2月23日北京時間15時50分、陌陌(Momo)は公告を発表し、探探(Tantan)を買収し、その取引価格は現金6億ドル及び新たに発行する530万株のA株であると正式に宣言。

中国のマッチングカテゴリーのトップと二番手が手を組んだ。

当サイト36氪が多くの情報源から独自に把握したところでは、過去2年間にライブ配信により再建に成功した陌陌はマッチングの別の一大プロダクトである探探を間もなく買収し、取引価格は5億ドルを超える見通しで、マッチングカテゴリーでは最大のM&A案件になる。取引価格は6億ドルになるという情報もある。


探探

探探はLBS(ロケーション・ベース・サービス)に基づくマッチングアプリで、Tinderをベンチマークとし、利用者は左右へスワイプして近くにいる人を認識するという基本的なマッチング機能を実現している。リリースから現在まで、探探は共通の趣味やアドレス帳の共通の連絡先に基づいたレコメンド機能、及びチャットにおけるアイスブレイキングをサポートするための「真心話問答(本音聞き出し)」「匿名暗恋表白(連絡先に登録してある友人で密かに思いを寄せている相手に匿名ラブレターを送る)」などの機能を相次いで増やし、ユーザー交流へと導いている。

現在、探探はすでに累計1.2億ドルの融資を完了し、前回の融資は昨年6月、YYと元生資本(Genesis Capital)がリード・インベスターをつとめ、賽富投資資金(SAIF Partners)・衆為資本(Zhongwei Capital)などの機関がコ・インベスターをつとめており、融資額は7000万ドルにも達している。36氪が取引にアプローチした人物から独自に把握したところによると、前回の融資で探探の評価額はすでに3.2億ドルに達しているとのことである。

探探の歴代融資記録

データの面では、2017年6月に探探CEO王宇氏が36氪のインタビューに応じた際に示したデータに基づくと、当時の探探は携帯電話でログインするユーザーが9000万人に達し、有効ユーザーは6000万人、DAU(デイリーアクティブユーザー)は約600万人程度で、その年に探探のDAUの目標値は1000万人に上がった。取引にアプローチした投資業界の人物は、2018年1月時点までは、探探のDAUは700万前後を維持していたと36氪に述べている。

今回の探探買収は、陌陌の自己改革のもと実行

2015年・2016年のライブ配信による再建後、陌陌は2017年下半期に調整期間に入ったが、その主要課題はライブ配信への過度の依存と課金ユーザー数の伸び悩みだった。2017年第三四半期の財務報告では、陌陌のライブ配信部門の営業収入は3.02億ドルに達したが、同四半期の総営業収入3.54億ドルだった。同時に、陌陌の動画ライブ配信サービスの該当四半期の課金ユーザー数は約410万人だったが、今年の第一・二四半期このタイプのユーザー数も410万人前後だった。ライブ配信以外の新たな成長源を見つけることが陌陌の当面の急務だった。

陌陌はマッチングプロダクトから事業を興した。突破口を求め、2017年7月、陌陌は一連のソーシャルに帰属する機能のイノベーションに着手し、人狼ゲーム・お見合い・ラジオ・ショートムービー・パーティーなど一連の内容のモジュールを揃えたが、その中で今日まで陌陌のホームページで冒頭に配置されているのが、探探の機能と似た「点点」だ。

陌陌が主導する今回の買収の中心テーマはトラフィックと現金化であり、探探は多くのユーザー、及びしっかりした根拠のある現金化ルートを有しているといえるだろう。

トラフィックの面では、第三者データによると、探探のDAUデータは陌陌の約半分だが、女性ユーザーの比率では探探は陌陌の弱点を補うことができる。

陌陌・YY live・探探のDAUの状況、データは易観(Analysys)より

探探と陌陌のユーザーにおける男女比、データは易観より

現金化については、探探は去年の第3四半期に有料会員プログラムを試行し、今年1月初旬に大々的にVIP会員制度を実施した。

探探のVIP会員制度

過去12ヶ月で、探探の海外ベンチマーク製品であるTinderは、まさにTinder Goldと名付けたプレミアムサブスクリプションプログラムを実施したことにより、Apple App Storeでトップセールスランキングを記録し、Tinderの親会社であるMatch Groupの株価もここ2年間の上位にランクインした。

Match Groupの株価

Tinderと比べ、探探の現金化の試みは国内環境及び自身の製品の制約を受け少々未熟で、国内市場でもTinderのようにApp Storeのセールスランキングを制したことはなく、同じようにマッチングの現金化の苦境から必死で抜け出した陌陌に頼るのは、長所を取り入れて短所を補い、互いの利益になる。

双方が提携にいたったコンセンサスは、陌陌 新たな成長源の必要性、探探 Tinderのような商業化実現能力の無さ

特に注目すべきは、探探の昨年6月のシリーズDラウンド融資ではライブ配信カテゴリーで陌陌とライバルだったYYを株主としており、この投資はYYのソーシャルカテゴリーにおける最大額の投資であり、陌陌は如何にしてYYの手中から探探を奪い去ったのか、それが今回の買収の大きな見所だということである。上述の取引にアプローチした人物によると、これは「断り切れないほどの高額を陌陌が示したからです」。他の2名の投資業界の人物が36氪に述べたところによると、今回の取引額は5億ドル以上だそうだ。36氪は陌陌のオフィシャルにこの額について確認を求めたが、ノーコメントだった。

今回のマッチングカテゴリー最大のM&A案件は我々に非常に多くの疑問を残した。探探は陌陌のシステムに溶け込めるのだろうか、それともリソース支援を得た後に独立発展するのだろうか?陌陌は今後初心に立ち返り改めてソーシャルに力を注ぐのだろうか、それとも探探をライブ配信に匹敵するほどのもう一つのビジネス王国にするのだろうか?

36氪ではこれらの疑問を念頭に今後も詳しく取材を続け、詳細情報を後ほどお届けする。

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