ショート動画「快手」、香港上場に向け目論見書を提出 2020上半期のEC事業GMV1兆6000億円突破

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ショート動画「快手」、香港上場に向け目論見書を提出 2020上半期のEC事業GMV1兆6000億円突破

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ショート動画アプリ・ソーシャルプラットフォームを手掛ける「快手(Kuaishou、 海外版は「Kwai」)」は11月5日夜、正式に香港証券取引所に目論見書を提出した。目論見書によると、2020年上半期の売上高は前年同期比48%増の253億元(約4000億円)。2017年~19年の売上高はそれぞれ83億元(約1300億円)、203億元(約3200億円)、391億元(約6100億円)だった。

2020年6月30日までの6カ月間、快手の中国でのアプリとミニプログラム(ミニアプリ)のデイリーアクティブユーザーおよび月間アクティブユーザーの平均は、それぞれ3億200万人と7億7600万人だった。

図:快手の目論見書より

快手の主な収入源はライブ配信、オンラインマーケティングサービスおよびその他業務(EC、オンラインゲームおよびその他高付加価値化サービス)だ。目論見書によると、2017年~19年のライブ配信の売上高は、それぞれ79億元(約1200億円)、186億元(約2900億円)、314億元(約4900億円)で、2020年には上半期だけで173億元(約2700億円)に達している。

オンラインマーケティングやECなど事業の多角化に伴い、ライブ配信の売上高が総売上高に占める割合は2017年の95.3%から2020年上半期には68.5%まで縮小した。

2020年上半期、オンラインマーケティングサービスの売上高は前年同期比222.5%増の72億元(約1100億円)だった。オンラインマーケティングサービスの売上高が総売上高に占める割合は、過去3年間で4.7%から8.2%、19.0%へと推移し、2020年上半期には28.3%に上昇した。

快手は2018年にEC事業を開始し、2020年上半期のGMV(流通取引総額)は1000億元(約1兆6000億円)を突破した。目論見書によると、年間GMVは2018年の9660万元(約15億円)から2019年の596億元(約9400億円)に増加。半期ごとでは2019年上半期の34億元(約500億円)から2020年上半期には1096億元(約1兆7000億円)まで増加した。

EC事業における2020年の年間GMVの目標は2500億元(約3兆9000億円)だという。目標を達成するには、下半期のGMVも1000億元(約1兆6000億円)以上とする必要がある。

快手のECプラットフォームはソーシャル性の高さから顧客ロイヤルティが高い。目論見書によると、2020年上半期にはユーザーの月間再購入率が平均で60%を超えている。しかし、自社プラットフォーム内からのトラフィックと外から流入するトラフィックのバランスを如何に取るかが、上場を目前に控えた快手の抱える大きな課題でもある。(翻訳・二胡)


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