年内にも上場の可能性 蜜芽(mia.com)はベビー用品界の“小米”になれるか?
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ユニコーン企業の上場が盛り上がりを見せるなか、蜜芽も上場の時機をうかがっているのだろうか。
メディア“IPO早知道”は、蜜芽が2018年7月にも香港取引所にIPO申請書を提出し、同年内までに目標評価額50億ドルで香港上場すると報じたが、報道からまもなく蜜芽はこの噂を否定した。
さらに2018年6月21日には、テンセントが複数の情報源により、香港上場に向けて蜜芽が準備をすすめているとの情報を入手したとしているが、蜜芽の幹部はこれを否定。創業者兼CEOの刘楠氏も「現時点ではそのような計画はない」と述べている。
2011年に設立された蜜芽の前身である蜜芽宝贝は、ベビー用品ブランドに特化した越境ECモールの先駆け的存在であった。2015年7月8日に“蜜芽宝贝”から“蜜芽”へと社名を変更し、現在では中国でも有数の輸入マタニティ・ベビー製品を扱う大手通販サイトへと成長した。
公開資料によると、蜜芽は5ラウンドの資金調達で累計20億元以上の調達を達成している。出資元はセコイア・キャピタル、真格基金、梅花天使創投(プラム・ベンチャーズ)、险峰长青(K2VC)などの国内の主要な投資会社だ。

ここで注目してほしいのは、2017年9月に完了した追加ラウンドについての情報が開示されていないということだ。蜜芽の資本準備金は既に10億元以上であるため、資金調達に注力するような段階はもう過ぎたということだろう。
投資界のニュースでは、この追加ラウンドで調達した資金は2016年の調達額とほぼ同じ1億ドルであり、出資元は恐らく国有機関ではないかと報じられている。蜜芽はこの追加ラウンドを経て、マタニティ・ベビー用品の小売店としてさらなる事業拡大をめざし、オフライン店舗の運営へと踏み出した。モデルショップは既に完成しており、2018年末までに300店舗展開する予定だ。
ベビー用品専門のECサイトは、蜜芽のほかにも贝贝网や宝贝格子、孩子王和大V店といったブランドがあり、競争の激しい業界である。中国EC市場はアリババと京東(JD.com)のベビー関連商品が大部分を占めており、第三者機関の調査結果によると、この2社が占める市場のシェアは7割にものぼる。つまり蜜芽は残り3割のシェアを他の140もの企業と奪い合わなくてはならないのだ。
今後も熾烈なシェア争いが予想されるが、ベビー用品市場はまだまだ様々な可能性を秘めた魅力的なマーケットだ。蜜芽の創業者兼CEOである刘楠氏は、このフィールドにおける今後の取組みとして、トラフィックマネジメント、サプライチェーンマネジメント、コミュニティマネジメントの3つを軸とした顧客価値創造へ向けたビジネスプランの改革が必要であり、現在ベビー用品市場は大きな変革を迎えていると述べた。
蜜芽はオフライン店舗の運営に踏み切ることで新たな販路を開拓し、PB商品の開発にも力をいれてきた。さらにサプライチェーンを最適化させ、オンライン・オフラインを問わず、ママ達の要望に応え続ける。
皆さんはご存知だろうか。2014年、蜜芽がまだ“蜜芽宝贝”だった頃、Ctripと唯品会(Vipshop)、聚美优品(JUMEI)に投資していた伝説の投資家沈南鹏(ニール・シェン)は”蜜芽はシャオミ級の会社になる可能性がある”と語っていたのである。
そして現在、蜜芽と小米は相次いで香港上場への道を歩んでいる。蜜芽は沈南鹏の予言どおりベビー用品界の“小米”になれるだろうか?続報を待とう。