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「この20年余り、業務で Word(ワード)を使用するという私たちの習慣はほとんど変わっていない。最新のパソコンやスマートフォンを駆使しながらも、多くの人がこれまでのツールや業務プロセスから抜け出せていないのは、この時代を生きる者として大変嘆かわしい」。TikTokの生みの親「バイトダンス(字節跳動)」の謝欣副総裁は、11月18日に開かれたオフィスツール「飛書(Feishu、海外版「Lark」)」製品発表会でこのように語った。
この発表会で飛書の最新バージョン「π」が発表された。同事業の総裁を務める張楠氏は、無限を表す「π」を選び、将来への無限の可能性を秘めた飛書という意味を込めたと説明した。企業向け共同作業プラットフォームの飛書には、インスタントメッセージやカレンダー、ドキュメント、メール、ビデオ会議などの基本機能が備わっており、オープンプラットフォームを利用して業務を連携できる。
36Krでは今年3月に、飛書がドキュメント機能のみを切り出した単独アプリ「飛書文檔」をリリースすることを報じたが、今回ついに正式リリースに至り、詳細も明らかになった。このアプリは「クリエイティブ」「コラボレーション」「モバイル」がキーワードになっている。張楠氏の説明によると、これまでのドキュメントは文字や図表などの静止コンテンツがメインだったが、表現方法がより多彩になった今、飛書文檔では音声・動画、文書、表、フローチャート、投票、チャットグループなどあらゆるものをドキュメント内に挿入できるのだという。
また新機能もリリースされた。直接コメントしたり共同作業したりできるマインドマップ、データを構造化して相互関係を把握できるよう複数の表示形式に対応したスプレッドシート、引用しているドキュメント間の相互リンクという三つの機能だ。
謝欣氏は発表会後、スタッフの思考を刺激し企業の組織力を向上させるような製品が今の市場には見当たらないとしたうえで、飛書が目指しているのはそのような製品だと語った。「飛書は人と情報を主体に開発した製品だ。ツールが人と情報を上手にサポートできれば、アイデアが噴出するという新たな現象が生まれる。この現象は意図的に起こすものではなく、自然と生じるものだ」
またビデオ会議ツールの新機能として音声文字変換機能「妙記」が発表された。この機能は単に音声をテキスト化するだけではなく、強力な語義分析能力を生かして、短時間のうちに効果的な議事録を作成できるようになっている。このほか会議に参加できる人数が最高1000人になり、アプリ版やウェブ版、電話などさまざまな方式に対応できるようになった。
飛書は6月に新たな戦略計画を立ち上げている。大口顧客を増やすことに力を入れ、IT、ハイテク、ニューメディアの三業種を重点分野としながら、金融業や小売業にも進出するというものだ。スタッフのアイデアを引き出し、組織力を向上させるということに関して言えば、製品のアップデートもそうだが、数々のアイデアや新機軸を打ち出してきたバイトダンス自身の組織管理方法をアウトプットすることが最も人々の注意を引くかもしれない。(翻訳・畠中裕子)
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