中国のライブコマースが世界に広がる カナダ発MCNがTikTokのトップ配信者100人と契約

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中国のライブコマースが世界に広がりつつある。世界のインフルエンサー経済に力を入れるカナダの越境ECメディア「KOL SUMMIT」が、中国発の人気ショート動画アプリ「TikTok」のトップ配信者100人以上と契約を交わしたという。

インフルエンサー経済

中国のインフルエンサー経済は世界をリードしている。リサーチ会社「艾瑞諮詢(iResearch Consulting)」の調べによると、2019年のファン経済の市場規模は中国が3兆5000億元(約55兆円)で、他国をはるかに上回っているという。今後、世界のファン経済は中国の後を追い、世界各地でインフルエンサー経済が急成長していくだろう。

中国の10兆元(約158兆円)にも上る巨大な越境EC市場は、年平均20.1%の速度で成長している。急成長の背後には国内購買力の高まりがある。中国は世界最大の消費者市場となり、世界経済を牽引し、各国の中小企業に大きなチャンスをもたらすだろう。

中国の有名ブランドは驚異的な速さで成長すると同時に、次々とより大きな海外市場へ目を向け、世界的ブランドの構築を目指している。中国企業の海外進出はコストがかかっても行うべき施策となっている。

こうした流れを受け、「Asia Standard International」や「INPCapital」などの国際資本から注目されているのがKOL SUMMITだ。

TikToK初のインフルエンサーMCN

KOL SUMMITはTikTok初のインフルエンサーMCN(マルチチャンネル ネットワーク)だ。 全体で1億人以上のフォロワーを擁し、北米で最多のTikTokインフルエンサーと契約するMCNとなっている。KOL SUMMITは、2019年2月に設立され、本社をカナダのバンクーバーに置く。北京にも「Global star media」という名称で現地法人を置いている。

TikTokは2020年末にカナダの大手ECサイト「Shopify」と提携し、越境ECの展開を強化している。 TikTok中国版「抖音(Douyin)」のライブコマースモデルは中国国内市場に浸透しており、TikTokを運営する「バイトダンス(字節跳動)」は海外市場にも目を向け、TikTok上での再現を試みる。TikTokインフルエンサーによるライブコマースも間もなく実現するだろう。市場の急成長に伴い、KOL SUMMITは中国以外でも李佳琦(Austin)氏のようなスーパーインフルエンサーを育成し、ECショート動画の充実を目指す。

KOL SUMMITが契約した中に、110万人のフォロワーを持ち、ショート動画で紹介した商品の売上高が2020年12月前半だけで68万ドル(約7000万円)に達したという北米TikTok配信者がいる。視聴者を正確にアマゾン内の店舗に誘導しており、コンバージョン率(CVR)は平均で7%というから驚きだ。

KOL SUMMITが提携する中国の越境ECは100ブランド30社を超え、海外インフルエンサーマーケティングサービスも概ね形が整った。同社はオンラインゲームを開発・運営する「巨人網絡(Giant Network)」や中国発コスメブランド「完美日記(PERFECT DIARY)」など多くのブランドと長期の戦略的パートナーシップを締結し、日韓や北米、欧州、ロシアなどでの配信ニーズを満たしている。

越境ECとショート動画による海外インフルエンサー経済は今後5~10年間で爆発的成長が見込まれている。数年前から参入しているKOL SUMMITには先行者利益がある。

KOL SUMMIT創業者のWilliam Ren(任宇飛)氏は1991年に青島で生まれ、12歳の時に家族と共にカナダへ移住した。トロント大学で金融を学んでいる頃から中国と海外の架け橋になり、海外高品質ブランドの中国参入や、多くの中国企業の海外進出を支援したいと常に考えていたという。

卒業後は、北米唯一の中英バイリンガル経済誌「フォーチュン(財富世界)」に創刊から参加し、何百人もの政財界リーダーにインタビューを行ってきた。また同氏はIT大手アリババ、中国版ツイッター「微博(Weibo)」、EC大手「京東(JD.com)」、2国間などの通商フォーラムを中国および北米で数十回組織してきた。同氏は、2015年に中国国務院華僑事務弁公室から「世界華裔傑出青年」に選出されている。
(翻訳:永野倫子)

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