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中国スマートフォン大手シャオミ(Xiaomi)は昨年12月28日、ハイスペックの最新フラッグシップモデル「Mi 11」シリーズを正式に発表した。クアルコムの最新SoC「Snapdragon 888」を搭載し、サイズ6.81インチで解像度2K、曲面エッジのRetinaディスプレイとなっている。55Wの有線充電に50Wの無線急速充電、1億画素のカメラを備え、価格は3999元(約6万4000円)からだ。
Mi 11が搭載するSnapdragon 888は、5nmプロセスルールで製造され100億以上のトランジスターを内蔵する、Snapdragon 865の次世代にあたるハイエンドチップだ。Snapdragon 888はCPU に「1+3+4」の8コア構成を採用し、Cortex-A76、Cortex-A77、Cortex-A78の3大コア設計に新たに高性能のCortex-X1を加え、CPU、GPUの性能がそれぞれ25%、35%向上し、AIの処理性能は70%以上向上して26TOPs(Trillion Operations Per Second)に達した。
Mi 11は四辺のエッジが曲面のAMOLEDディスプレイを採用し、解像度は2K+、リフレッシュレートは120Hzとなっている。Mi 11は画質評価の第三者機関DisplayMateから13項目で最高レベルA+の評価を得た、シャオミのスマホで最高級のディスプレイだ。
デザインは、白、青、黒3色のAGガラスと紫とカーキ色の人工皮革の2モデルがある。バッテリー容量は4600mAhで、厚さ8.06mm、重さ196gと前の世代よりも薄くて軽い。
カメラは1億画素の8Kカメラを採用し、望遠・マクロ・超広角レンズを取り入れ、夜景もきれいに撮影でき、光学式手ブレ補正機能を備える。シャオミの1億画素カメラは撮影が遅いと非難されてきたが、シャオミ創業者である董事長兼CEOの雷軍氏は、Snapdragon888のAIは高性能で、Mi 11の撮影スピードは30%速くなったと製品発表会で語った。
このほか、Mi 11は55Wの有線急速充電、50Wの無線急速充電および10Wの無線逆充電に対応し、40~50分で満充電となる。しかし、今回のMi 11は100Wの超急速充電技術は取り入れていない。
以前シャオミはアップルの環境保護の呼びかけに応じ、Mi 11では付属充電器を取りやめるとしていた。製品発表会では、充電器のない「スタンダード版」と55W GaN充電器とケーブルの付いた「パッケージ版」を披露した。価格は共に3999元(約6万4000円)だ。
Mi 11の価格はMi 10と同じで、メモリー容量8GB+128GBが3999元(約6万4000円)、8GB+256GBが4299元(約6万9000円)、12GB+256GBが4699元(約7万5000円)だ。今年1月1日から販売している。
シャオミは製品発表会でファームウェア「MIUI 12.5」も発表した。「MIUI+」によりスマホとパソコンの連動が可能になる。シャオミが新たに発売するWi-Fi 6の強化版ルーター「AX6000」は、最大理論速度が3.5Gbpsで、価格は599元(約1万円)。1月8日に発売予定だ。
(翻訳・二胡)
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