ライドシェア大手「滴滴(Didi)」傘下の自転車シェアリングサービスが5億ドルの資金調達に意欲

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ライドシェア大手「滴滴(Didi)」傘下の自転車シェアリングサービスが5億ドルの資金調達に意欲

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複数の情報源によると、ライドシェア大手「滴滴出行(Didi Chuxing)」が展開する自転車シェアリングサービス「青桔単車(DiDi Bike)」が5億ドル(約515億円)の資金調達を目ざしており、現時点で少なくとも3社以上の投資機関と接触しているという。これについて、本稿執筆時点においては滴滴出行からの返答は得られていない。

滴滴出行による資金調達のペースは2020年に入ってから加速しており、同年4月には、青桔単車が「君聯資本(Legend Capital)」などから10億ドル(当時約1100億円)超の出資を受けたと報じられた。それとは別に1億5000万ドル(当時約160億円)を調達したことも報じられたが、これらの報道に対して滴滴出行から公式なコメントは出ていない。

中国のシェアサイクル市場は多数の企業による激戦の末、今現在青桔単車に加えて、アリババグループが支援する「哈囉出行(Hello Global)」と、生活関連O2Oサービス「美団(Meituan)」傘下の「モバイク(Mobike、摩拝単車)」の3社が生き残っている。市場形成初期には各社が大規模な投資合戦と価格競争を繰り広げたが、徐々に適正な価格に落ち着いてきた。

ただし、青桔単車が短期間の内に5億ドルを調達するのは難しいと考えられる。モビリティ市場に注目する投資家によれば、資本市場がシェアリング分野に熱狂していた時期は3~4年前に終わっており、現在はシェアサイクル事業で利益を出せるかどうかを問う向きが強まっているという。

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