自己適応性を持つ世界初のロボットアーム「Rizon」開発 Flexivが100億円超を調達

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自己適応性を持つ世界初のロボットアーム「Rizon」開発 Flexivが100億円超を調達

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汎用性の高いスマートロボットを手掛ける「非夕科技(Flexiv)」がシリーズBで1億ドル(約104億円)を超える資金を調達したと発表した。出資したのは生活関連O2Oサービス大手「美団(Meituan)」「珠江集団(PEARL RIVER ENTERPRISES GROUP)」「新希望集団 (New Hope Group)」、製造業関連のPE(プライベート・エクイティ)ファンド「Longwood Fund」「雲峰基金(YF Capital)」「招商局中国基金(China Merchants Capital Investment)」の他、「高榕資本(Gaorong Capital)」と「金沙江創投(GSR Ventures)」も前シリーズに引き続き出資した。

非夕科技は2016年設立。ヒューマノイド(ヒト型ロボット)とAI技術に注力しており、自社でロボット本体とサーボドライブ、コアセンサー、オペレーティングシステム、アルゴリズムなどのキーテクノロジーを設計・開発している。ソフト/ハードウエアの製品体系がすでに完成しており、特許100件余りを出願済みだ。

同社は2019年にシリーズA+で資金調達をしており、これまでに調達した資金は1億5000万元(約24億円)を超える。昨年4月、ドイツで開催された世界最大級の産業機器見本市「ハノーバーメッセ」で自己適応性を持つ世界初のロボットアーム「Rizon(拂暁)」をリリース。世界最高峰のデザイン賞である独「iFデザインアワード」と独「イノベーションアワード」を相次いで受賞した。

非夕科技の創業者でCEOを務める王世全氏は業界のオートメーション化には三つの課題が存在するとの考えを示した。一つ目は、既存のロボットの多くは予め設定されたルートをたどる方式で特定シーンでサービスを提供しているか、もしくは決められた作業範囲で作業しているため、柔軟性のある部品の組み立てや加工または製品の複雑な加工処理などを行う場合、正確な処理が難しいこと。二つ目は、商品とサービスはすでに多ロット・カスタマイズ化という方向に発展しているが、既存のロボットシステムではその多くが特定の場面や特定の製品にのみ利用可能であり、加工処理の付加価値が低い点だ。三つ目は、既存の工業サービスロボットは技術の特性と能力に限界があり、複雑で開放された環境のもとで作業を続けることは難しいため、ロボットの作業範囲が限られていることだ。

そこで人間の作業方式を参考にし、新型ロボットでは力覚制御技術とAIおよび視覚を結びつけた。このロボットは力覚(物体と接触した際に感じる力感覚)を主としており、視覚判断を補助的に取り入れることで複雑な操作を臨機応変に行う。これにより、さらに多くの場面で人間を補助、もしくは人間の代わりに作業ができるようになるという。

非夕机器人

製造業で利用されているロボットは現時点で世界に1000億ドル(約10兆4000億円)規模の市場がある。非夕科技は、第三世代の自己適応性ロボットアームはフレキシブルかつスマート化という特性を持ち、農業やサービス業など多くの分野に応用できるため、市場でのポテンシャルは大きいとの見方を示した。

非夕科技の技術はロボットをより汎用性のあるものとし、「手の感触」を必要とする多くの作業に対応するものだ。同社は新しい市場を開拓することに本腰を入れているが、従来型ロボットの市場シェアを奪うことにはならないという。

今回調達した資金は主に製品の量産化と新市場の開拓、最先端技術の研究開発などに充てる。王CEOは「製造業での開拓を続けるとともに、サービス業、農業、医療など全業界で実用化できるようなスマート化を模索していく」と語った。(翻訳・山口幸子)


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