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マルチスクリーン投影技術によるソリューションを提供する「楽播投屏(HappyCast)」は、シリーズBで「深創投(Shenzhen Capital Group)」より数千万元(数億円)を調達した。調達した資金は主に技術者や役員の獲得、サーバーなど動画関連の設備の購入および宣伝に充てる。
楽播投屏は2013年創業で、ディスプレイ間の接続を手掛け、主に家庭と会議のシーンをターゲットとする。家庭向けには、主に動画、オンライン教育、スマホゲームのミラーリングにアプリを提供。会議向けでは、ミラーリング技術によりテレビ会議で共有するファイルをディスプレイやテレビに投影し、すばやくディスプレイを切り替える。ミラーリング機能を無料SDK(ソフトウェア開発キット )の形で大型ディスプレイ設備、テレビやモバイル端末のコンテンツ系アプリ、スマホなどの端末に組み込み、大量のユーザーを獲得してから広告や有料会員向けのより高度なミラーリングサービスなどで収益を上げている。
現在、楽播投屏は2億2000万台以上のテレビで使用され、5億人のスマホユーザーを抱え、同時にショート動画アプリの「快手(Kuaishou、海外版はKwai)」や「抖音(Douyin、海外版は TikTok)」、動画共有サイト「ビリビリ動画(bilibili)」など3000以上のアプリと提携している。
昨年のコロナ禍で、オンライン教育、リモート会議のほか、大型ディスプレイでテレビやゲームなどを楽しむユーザーが急増。楽播投屏も2020年2月初めにはデイリーアクティブユーザーが4倍になり、ピーク時には延べ1530万人に達した。コロナの感染が落ち着いた後も、デイリーアクティブユーザー数は1000万人前後で推移し2019年よりも数倍伸びている。
昨年は売上高が指数関数的に増加しアクセスも倍増する中、楽播投屏は新たなサービスを始めた。例えば、会議機能では有料ユーザーの企業にさらに便利なミラーリング機能を提供。スマホやパソコンのファイルを大型ディスプレイで共有し、さらに大型ディスプレイでコンピュータ、スマホを操作する機能、複数の機器の画面を1台の大型ディスプレイに映す機能などだ。
同社は、「ミラーリング+クラウドゲーム」および「ミラーリング+テレビ会議」を5G時代における2大柱とする。唐奕COOは「5G時代になると、遅延が解決してクラウドゲームが可能になる。ファーウェイ傘下の半導体大手「ハイシリコン(海思半導体)」と共同でチップを開発し、遅延を0.04秒以下にまで短縮した。ネットゲームのほとんどの大型タイトルを大画面で楽しめるようになる」と話し、さらに5Gになってリモートミラーリング、リモートテレビ会議がスムーズに行えるようになったと語った。
会議シーンではPCおよびAndroid、iOS設備に対応し、ソース側とターゲット側が別々のLANを使用していてもミラーリングを可能にした。さらにリモートテレビ会議も手掛け、普通のテレビでも簡単に大画面テレビ会議の効果が得られるようにした。
唐COOは、技術チームが現在ミラーリングアプリを改良中で、デコードにかかる遅延、接続成功率、応答速度などの性能を改良し、オンライン教育や会議でのリアルタイムのコミュニケーションなどの新機能を追加していることを明らかにした。5G時代には家庭や会議のほか、車載大型ディスプレイと接続する自動車のスマート化の用途もあり、ディスプレイのあるところに楽播投屏あり、となるだろう。(翻訳・二胡)
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