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インテリジェントカー向けの技術開発を手がける「億咖通科技(ECARX)」がシリーズA+で2億ドル(約214億円)超を調達した。リード・インベスターは「中国国有資本風険投資基金(China’s State-Owned Capital Venture Capital Fund)」。資金調達後、同社の評価額は20億ドル(約2130億円)を上回った。
億咖通科技は、2016年に「吉利控股集団(Geely Group Holding)」創業者の李書福氏と億咖通の現CEOである沈子瑜氏が共同で設立し、吉利が戦略投資を行う独立運営の企業。主に車載チップ、スマートコックピット、スマートドライビング、高精度マップ、ビッグデータ、IoV(Internet of Vehicles;自動車のインターネット化)クラウドプラットフォームなどのコア技術・製品の研究開発を行い、インテリジェントなIoVエコシステムのオープンプラットフォームを構築している。
億咖通科技は乗用車における情報、電話、および娯楽サービス向けに設計された統合チップ「Eシリーズ」を発表し、バイドゥ(百度)の自動運転オープンプラットフォーム「Apollo」、ファーウェイ(華為技術)のインテリジェントモビリティ部門、バイトダンス(字節跳動)傘下の車載エンターテインメントシステム「火山車娯」などと提携を結んだ。同社は他のアプリ開発者をより多く受け入れることで、オープンなインテリジェントIoVエコシステムのプラットフォーム構築を進めており、同社が開発したシステムは今や「中国で業界ユーザー数を最も急速に伸ばしている」という。同社によると、このシステムのユーザー数は全世界で240万超にのぼるとのこと。
億咖通科技は2020年10月、バイドゥがリード・インベスターを、「海納亜州(SIG Asia Investment)」がコ・インベスターを務めたシリーズAで13億元(約214億円)を調達。2021年2月には、米コックピット関連部品サプライヤー「ビステオン(Visteon)」、半導体大手の米クアルコム(Qualcomm)と、世界市場にフィットするスマートコックピットソリューションの開発に向け提携を結んでいる。
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