バイドゥCOOからYコンビネータへ 中国のプロ経営者、陸奇氏のミッション(上)

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

その他注目記事

バイドゥCOOからYコンビネータへ 中国のプロ経営者、陸奇氏のミッション(上)

陆奇,YC 中国的 01 号员工 | 36氪独家

故事开篇,我们和这位主人公见了一面。聊了聊他的人生选择、愿景、计划,以及一些有趣的彩蛋话题。

陆奇,YC 中国的 01 号员工 | 36氪独家

考虑了天时地利人和,我不会后悔

其实陆奇过去几个月经历的事情大多数人都经历过——职业转型,做什么才好?

为了做出自己不后悔的决定,他会向挚友伙伴寻求建议,和未来的老板深入了解彼此,用笔在纸上写字画图分析自己的处境、写下自己对世界的认知对未来的看法、审视自己和坚定信仰。

36氪:不少 BAT 级别的公司也向你发出了工作邀约,为何最后选择加入 YC ?

陆奇:我是用“天时地利人和”来做决定的。老祖宗的智慧真的很管用,考虑完全部因素,YC 是我唯一剩下的选择。

第一个天时,是我马上要57岁了。

我要考虑的是,自己接下来的5年到10年,能成什么事情?继续在大公司做大规模、强度高的工作已经不适合我了。

第二个天时,是我们正处在大规模技术驱动创新的前夜,这让我非常兴奋。

由中国和美国共同驱动的新一轮技术创新将对世界工业和社会产生变革,所以我们需要设计新的机制和环境推动和拥抱这样的挑战。而创新的摇篮是早期生态,我认为这个生态中的资本投资、人才开发、科研和商业化创新机会这四个方面,都急切需要被全面革新。

新的制度和新的组合方式需要被探讨和创造,尤其是跨太平洋的合作。

第三个天时,是中国处在一个尤其需要新生态的阶段。

过去十几年,中国在商业模式和用户体验的创新上做得非常好,但是真正能够带来巨大变革的还是要依靠技术的创新。在前两者创新空间越来越小的情况下,中国非常需要大规模的技术创新推动社会新一轮的进步。

天时里包含了地利,当然还有,因为家庭原因,我需要一份工作能够在中美两国之间频繁往返,从而能和两地的亲人都有更多的时间待在一起。

至于人和,1998年在雅虎,我就和后来 YC 的创始人Paul Graham 坐在一起工作。2005年Paul 举办第一期 YC 夏令营的时候,我就代表雅虎参加,并结识了 YC 现在的CEOSam。

当年我就很非常认可 YC 的方法,于是后来我也在微软依照 YC 模式创立了Bing Fund (必应基金),后者后来逐渐发展成了Microsoft Ventures (微软风投)。这一次,我和Sam 聊了很多很多,发现我们的理念和情怀高度一致。

因为我个人喜欢结构化地去做选择,所以没有任何单一因素会影响最终结果。用所有的考量、价值观和理想组成一个大漏斗,被筛下来的选项在我看来是最不会后悔的那个。组成漏斗的条件越苛刻,筛出的选择越少。

所以除了天时地利人和,我还希望我的工作不能只利用过往的经验,而是要每天学新东西。不学新东西的话,就没什么乐趣。以及,我喜欢做的这个事情,最好有机会对社会产生贡献;最好是长远的贡献。

五年、十年,我看到的美丽新世界

陆奇在向我们描述美丽新世界的时候,既满怀对未来的希冀,也充斥了对现实的不满。他相信人工智能驱动的创新会给全人类带来前所未有的进步和公平。

但同时,他很讨厌看到只有技术进步、而没有与之配套的新生态建设。还有他更讨厌的是,当今的创新生态越来越不支持持续的技术创新,因为这将直接影响他心目中美丽新世界的到来速度。

36氪:你所说的技术创新驱动的世界是什么样的?

陆奇:人工智能技术会带来新的基础设施和计算平台。

首先,能够自己按照既定目的运作的 autonomous system(自主系统)将对所有行业产生变革;无人驾驶车只是最早的应用之一。它会成为新一代生产力的核心基础设施,并且,这种基础设施是可以在全球范围内进行布局的。

第二,自然语言交互技术会创造新的计算平台。对人来说,最自然的交互是通过自然语言和视觉进行交互,所以成熟的自然语言交互技术将创造出无处不在的个人助手。这也会让社会变得更加公平,以前只有有钱人请得起个人助手,以后任何人都可以拥有助手帮忙做事。

这个助手可以听得懂、看得懂,而且可以无处不在。那么,这个平台通过延伸性就可以做更多事情,比如衣食住行、还有教育。当然,这需要一点时间才会实现。

最后,人工智能技术对科研领域有非常大的影响。我认为我们将迎来一次科学界的文艺复兴;因为人工智能技术,越来越多的跨学科研究和应用可以被开发出来。

我在 YC 做的事情,就是希望能够尽快推动这些愿景的落地,特别是在中国。因为中国的人口多和实体工业多,人多意味着数据多,这是人工智能技术革命与以往技术革命最主要的不同点。

这次的技术革命不是把人的知识敲成代码就可以了,比如你想要开发一个可以听懂人对话的系统,我给你全世界最聪明的人或者 100 万工程师,你也是开发不出来的。你的起点需要两万多个小时的标注数据,再加入方言又是几千个小时。

数据是新时代的生产资本,就像农业时代的土地是主要生产资料一样。人再聪明,如果土地不多,也没有用。而且,中国人多的同时,又是语言统一的市场,带来的实验机会就多,任何点子实验、迭代的速度会更快。所以我认为中国在人工智能技术发展方面有结构化的优势。

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む
コメントを見る

マイクロソフト幹部を経て、百度(バイドゥ)のCOOも務めた中国の著名なプロ経営者陸奇氏が8月、米ベンチャーキャピタルのYコンビネータ(以下YC)中国拠点のCEOに就任した。

36Krは陸奇氏がなぜYCを新天地に選んだのかや今後のミッションについて、同氏にインタビューした。

熟考した結果、YCが唯一の選択肢だった

陸奇:私は「天の時、地の利、人の和」に沿って物事を決めます。古代の人の知恵は本当に役立ちます。全ての要素を考慮した結果、YCが、唯一の選択肢でした。

一つ目の「天の時」は、自分がもうすぐ57歳になることです。

これからの5年、10年で何ができるかを考えたとき、大企業で大規模なハードワークは、もう自分には合わないと感じました。

二つ目の「天の時」は、今まさに大規模な技術革新の前夜にいるということです、興奮しますね。

中国と米国が共同で育む新たなラウンドの技術革新が、グローバルな工業や社会に革命をもたらそうとしています。だから、新たなシステムと環境を作り出して、この挑戦を受け止めなければなりません。イノベーションの揺りかごは初期のエコシステムであり、資本投資、人材開発、科学研究、機会の創造という4つの面において、全面的な改革が急務だと考えています。

新たな制度や新たなマッチングが試され、生み出される必要があります。とりわけ太平洋を超えた協力関係です。

三つ目の「天の時」は、中国が新たなエコシステムを今まさに必要としていることです。
過去の十数年、中国はビジネスモデルやユーザーエクスペリエンスにおけるイノベーションを非常にうまくやってきました、でも真に大きな変革をもたらせるかどうかは、やはり技術のイノベーションにかかっています。前者二つのイノベーションの余地がより狭まる中、中国は新たな社会の進歩をもたらす、大規模な技術革新を極めて必要としています。

「天の時」に加え「地の利」があり、家庭という要素もあるため、中国と米国を行き来できる仕事が必要でした、両方の土地にいる家族とより多くの時間を過ごすためです。

「人の和」という点では、1998年にヤフーにいた時、後のYCファウンダーPaul Graham(ポール・グレアム) と共に働きました。

2005年、彼が第1期YCサマーキャンプを開催したとき、わたしはヤフー代表として参加し、現YC CEOのSam Altman(サム・アルトマン)に出会いました。

あの頃、私はYCのやり方をとても気に入っていたので、後にマイクロソフトでYCのモデルに倣ったBing Fund を設立し、それがその後マイクロソフトベンチャーズ(後にM12に改称)に発展しました。そのときSamと沢山沢山話して、互いの理念や心情がぴったり合っていることに気づきました。

私は、筋道立てて決定するのが好きですので、何か一つの要素だけが最終決定に影響するということはありません。

全ての要素、価値観、理想で大きなフィルターをつくり、そこから出てきたものこそ最も後悔しない選択です。フィルターの条件が厳しければ厳しいほど、出てくる選択も少なくなります。

「天の時、地の利、人の和」に加えて、自分のこれまでの経験を生かせる以上の仕事がしたいと思います、つまり毎日新たな学びがある仕事です。何も学べなければ、面白くないですね。そして、社会に貢献できること、できれば永遠に貢献できることを望んでいます。

データは新時代の生産資本

36Kr:あなたがおっしゃる「技術革新が育てる世界」とはどんなものですか?

陸奇:人工知能(AI)技術がもたらす新たな基盤とプラットフォームです。まず、自働化システム、つまり自ら目標を定め働く自動システムが全ての業界に変革をもたらします;無人自動運転はその最初の応用にすぎません。この技術は、新たな生産力の核心基盤となり、グローバルに応用できるものです。

次に、ナチュラルランゲージ・インタラクション技術が新たなアルゴリズム・プラットフォームを生みます。人にとって、最も自然なインタラクションは言葉と視覚によるものですから、成熟したナチュラルランゲージ・インタラクション技術は、「どこでもアシスタント」を生み出すでしょう。この事も社会をいっそう平等にします。以前はお金のある人しかアシスタントを雇えませんでしたが、これからは誰でも「アシスタント」に助けてもらえます。
この「アシスタント」は読み、書き、「どこでもいる」ものとなり、このプラットフォームが拡張すれば、衣食住だけでなく、教育さえ「アシスタント」してくれます。もちろん、実現にはまだ時間がかかりますが。

最後に、AI技術は、科学研究の分野でも大きな影響力を及ぼします。間もなく「科学のルネサンス」を迎えると考えています。AI技術によって、いっそう多くのクロスボーダーな研究、応用が可能になるからです。

YCでやりたいのは、こういうビジョンをできるだけ早く、特に中国で実現させることです。中国は人口も工業も多く、人が多いことはデータが多いことを意味します。これがAI技術革命と、これまでの技術革命の大きく異なる点です。

今回の革命は、人間の知識をコードに落とし込めばいいというものではありません。例えば、人間の対話を聴き取れるシステムを開発したいという場合、あなたに全世界で最もスマートな人を、または100万人のエンジニアを委ねたとしても開発できません。なぜなら、まず2万時間以上のタギングに加え、方言のタギングにさらに何千時間も要するからです。

データは新時代の生産資本です、それは農業時代の土地こそが重要資本であったのと同じです。人がいくらスマートであったとしても、土地がなければダメです。中国は人口が多いだけでなく、言語が統一された市場であるため、実験の機会が多く、フィードバックの速度もいっそう速くなります。それで、中国はAI技術の発展において構造的優位にあると思います。

インタビュー(中)に続く。

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録