テンセント出資、中国富裕層向け産後ケア「SAINT BELLA」が30億円超調達 高級ホテル感覚で看護を

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テンセント出資、中国富裕層向け産後ケア「SAINT BELLA」が30億円超調達 高級ホテル感覚で看護を

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出産直後の母親と新生児のケアを行う産後ケアセンター「SAINT BELLA(聖貝拉)」とその運営会社「貝康国際(Primecare International)」がシリーズC1で2億元(約33億4000万円)を調達した。産後ケアサービスを提供する企業が1回に調達した額としては過去最高となる。出資を主導したテンセント(騰訊)のほか、既存株主の「高榕資本(Gaorong Capital)」も追加出資した。

調達した資金はデジタル化サービスシステムの研究開発やカスタマーエクスペリエンスの向上、ハイエンド人材の獲得、市場シェアの拡大などに充てられる。中国で「月子」と呼ばれる産後1カ月間の母子ケアサービスに関して、権威ある機関と提携して業界基準の制定も進めるという。

産業情報サイト「中国産業信息網」が発表した中国の産後ケアセンターに関するリポートによれば、中国における産後ケアセンターの市場規模は2020年に約150億元(約2500億円)に上り、年平均成長率は42.45%に達したという。2013年から2018年にかけて、産後ケアセンターの数は550カ所から4050カ所へと7倍以上に増加し、一級都市と呼ばれる大都市では産後ケアセンター利用の浸透率が20%以上と高い水準を維持しているほか、地方の主要都市でも年々ニーズが高まりつつある。リサーチ機関「前瞻産業研究院(Qianzhan Industry Research Institute)」の調べによれば、中国の産後ケアセンターの市場規模は今後1900億元(約3兆1800億円)近くにまで膨れ上がるという。

2017年に設立された貝康国際は、新世代の家族により良い母子ケアサービスを提供することを目指している。傘下の筆頭ブランドである高級産後ケアサービスのSAINT BELLAは世界の高級ホテルと提携している唯一のブランドで、看護師による24時間体制のマンツーマン・ケアを提供しており、中国の富裕層における認知度は90%以上に達する。

聖貝拉母子ケアセンター

SAINT BELLAは2017年から4年足らずの間に、テンセントや高榕資本などから4回にわたる資金調達を行ってきた。貝康国際は4年の間に高級産後ケアブランドを足がかりに全国展開を行い、川上・川下へと事業の拡大も行ってきた。サブブランドの「BabyBELLA」や訪問母子ケアサービス「貝護家(Primecare for Home)」などさまざまな分野のサービスを手がけており、事業範囲は妊娠中のケア、産後ケア、住み込みスタッフによるケア、オンラインの健康管理などと幅広い。事業は毎年300%の増加を維持している。SAINT BELLAは明確で持続性のあるビジネスモデルを展開しており、データに裏付けられた新しい発想を取り入れている。

BabyBELLA母子ケアセンター

貝康国際は今後、デジタル化の分野における運営効率を引き続き高めていくとしている。全国に店舗を展開した上で、オンラインモールと店舗の会員ポイントを相互利用できるようにし、データに基づいたユーザーインサイトの分析により、効率の良い会員管理ときめ細やかなユーザー体験につなげていく考えだ。また研究開発への資金投入を増やし、ブランド力を高めていくことも計画している。富裕層向けのブランドだけに、質の高い専門サービスや高評価の口コミはブランドイメージの基盤となる。SAINT BELLAが芸能人や著名人から支持され人気を博しているのも、高品質のサービスが評価されてのことだ。

SAINT BELLAはミキモトやショーメ、カルティエなどの高級ブランドと提携して、上質のサービスを提供している。BabyBELLAもインフルエンサーから度々取り上げられており、ヨガウェアの「lululemon」やセレクトショップ「野獣派(BEAST)」など若者向けブランドとのサロンを数多く開催している。これらオフラインの二大ブランドを通じて消費者の認知度を上げてシーンに応じた消費体験を促し、オンラインで関連商品を再度購入してもらうことで、顧客の定着を図り、ブランド理念を広めている。

SAINT BELLAは産後ケア業界で最もストーリー性に富むブランドとして、妊娠中や産褥期から家庭での健康管理に至るまで、クローズドループの母子ケアサービス・プラットフォームを形成してきた。そしてシリーズC1の資金調達に成功したことは、産後ケア業界がこれまでの単一サービスから、フルシーンに対応するサービスとオンライン化を統合した新サービス時代に突入したことを印づけるものだ。消費者に認められる上質なライフスタイルブランドとしてのSAINT BELLAの地位も徐々に固まりつつある。
(翻訳・畠中裕子)

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