中国版Google Docs「騰訊文檔」、ローンチ4カ月で月間アクティブユーザー1600万人
更新
中国のIT大手騰訊(テンセント)のWEB上で文書を閲覧・編集できるプラットフォーム「騰訊文檔(docs.qq.com)」がローンチ4カ月で月間アクティブユーザー(MAU)1600万人に成長した。
騰訊文檔はオンライン上で文書データ(WORD、EXCEL)を共有し、同時に閲覧・編集ができるプラットフォーム。パソコンだけでなくタブレットやスマートフォン(iOS/アンドロイド)に対応し、ダウンロード不要で利用できるほか、作成した文書をクラウド保存できる点が特徴だ。
4月18日のローンチ時点でユーザー数は500万人に達していた。騰訊SNS事業部門シニアディレクター鄢賢卿氏は36Kr主催のIT関連フォーラムで、「始動4カ月でMAUが1600万人に達し、作成文書は毎月40%ずつ増加、ユーザー数は月39%のペースで増加している」と紹介した。1600万という数字は「当初の予想通り」とし、多くの利用者がオーガニック検索で同サービスにリーチしている点に「満足している」とした。
国内で同様のサービスを提供する「石墨文檔(shimo.im)」は登録個人ユーザー数が1000万人台、「一起写(yiqixie.com)」は600万人台だ。騰訊文檔は短期間でこれらのサービスを上回る規模に成長した。しかし世界を見れば、Google Docs、Office365の登録ユーザー数は計5億人で、遠く及ばない。ユーザー数の拡大について、鄢賢卿氏は「長期的目標はある」としたのみで、具体的な目標値については言及しなかった。
騰訊が参入したことで既存サービスは存続が厳しくなるのではないかという問いに鄢賢卿氏は、「我々の参入によって市場を大幅に拡大できる。狭い市場で小競り合いを繰り広げているよりもその方がずっといい。市場が大きくなり競争が起きれば、各社とも差別化を図って市場が活性化するだろう」とも語った。
騰訊文檔は9月から本格的にプロモーションを展開する。ユーザー獲得を加速するにあたり、KOL(Key Opinion Leader)を起用したり、シーン別の用途を提案したりしていく計画だ。
騰訊文檔はユーザー数の拡大よりは当面、サービスの健全な運営を重視する。
騰訊文檔はすでにメッセンジャーのQQ、微信(WeChat)、TIM(QQビジネス版)、企業微信(WeChatビジネス版)、アプリ、WEBサイトと同社の各プラットフォームで利用できる。