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中国でセレクトショップ「KK館(KKguan.com)」などを運営する「KKグループ(KK集団)」が、このほど新たな資金調達を完了したことが分かった。調達額は約3億ドル(約330億円)で、出資を主導したEC大手「京東(JD.com)」のほか多数が出資を行い、評価額はおよそ30億ドル(約3300億円)となった。
KKグループにとっては、昨年8月にシリーズEで10億元(約170億円)を調達したのに続く大規模調達だ。これまで同社は「深圳市創新投資集団(Shenzhen Capital Group)」「経緯中国(Matrix Partners China)」「CMC資本(CMC Capital)」などから計7回の資金調達を行っている。
傘下ブランドには、輸入品を中心に生活雑貨や食品を扱うKK館のほか、ライフスタイルブランド「KKV」、コスメ専門セレクトショップ「THE COLORIST(調色師)」、デザイナーズトイを集めた「X11」などがある。
KKグループは新たなチャネル開拓で急成長を遂げてきた。京東が同グループに投資した理由がここから推察できる。
オンライン消費の増加が頭打ちとなり、大手企業の主戦場は市内や近場の小売シーンに移っている。ここ数年、Z世代から圧倒的な支持を集めているKKグループは、新たな世代と新ブランドをオフラインで結びつけており、京東の進めるオムニチャネル戦略を補強することが期待される。またKKグループは北京や上海、広州など100都市余りに出店しており、全国の主要商業圏に有用なオフラインの入口を持っていることも大きい。
サプライチェーンや物流、ブランド戦略などの分野で、新たな消費者グループやブランド向けに転換を図る京東にとって、KKグループとはさまざまな連携の可能性がある。実際に、KKグループは京東の倉庫保管ソリューションを利用していることが公式情報で明らかになっている。
新たな消費スタイルの大々的な流行に伴い、ますます多くの大手企業がオフライン販売の価値を見直し、そのチャンスを逃すまいと動き出している。
(翻訳・畠中裕子)
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