無印良品の中国既存店売上高が初の減少。現地企業の台頭で存在感陰り

無印良品を運営する良品計画が発表した2019年6-8月期(Q2)決算で、中国市場の既存店売上高が初めて減少、前年同期比2.2%減となった。

中国市場の既存店売上高は2017年から伸び悩んでいた。同社は2015年7月以降、数度の値下げを実施、特に大規模な値下げを行った2017年から2018年にかけて、売り上げが伸びる局面もあったが、全体的には成長の鈍化が続いてきた。

無印良品がてこ入れ策として使っていた値下げも、最近では効果が薄れている。中間層のライフスタイルを提案するブランドとしての立ち位置は、他のブランドに取って代わられつつある。

英Topshopや米J.Crewなど、中間層をターゲットとした価格帯のブランドは、世界的に振るわない。これら企業がターゲットとしてきた中間層は、EU離脱や貿易戦争など、社会的な要因の影響で、消費傾向を変えている。

中国での無印も同様だ。中国の中間層は以前より価格に敏感になり、以前ほどブランドの知名度やデザインを重視しなくなった。

低価格を売りとしたECサイトや、日本的なデザインを取り入れた雑貨チェーン名創優品の成長は目覚ましく、騰訊( テンセント)など巨大ベンチャー企業は、これら新興企業に出資するようになった。

それでも無印良品の中国市場での強気の姿勢は変わらない。良品計画によると、中国で今年後半、35店舗をオープンし、店舗数は年末に264店舗に増える予定だ。
(翻訳・浦上早苗)

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