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ショート動画アプリTikTokの中国版「抖音(Douyin)」がこのほど、新たなマッチング機能「揺一揺(シェイク)」のリリースを検討している。
今年4月には、見知らぬユーザーとマッチングできるシェイク機能「抖一抖」がリリースされたばかりだ。わずか3カ月のうちに類似機能のテストを実施していることになる。揺一揺といえば、中国の国民的SNS「WeChat(微信)」の機能が思い浮かぶ。WeChatが大量のユーザー獲得に至った人気の機能だ。
抖音の揺一揺は、同一都市という限られた範囲内で見知らぬ人とマッチングするという仕組み。
揺一揺機能を使うと、自動で「同城房間(同じ都市のルーム)」に振り分けられる。もしマッチング結果が気に入らなければ、再度シェイクしてマッチングをやり直すこともできる。
このルームは抖音に以前からあったボイスチャットルームと同じだ。ホストが開設したチャットルームに参加したり、他の人を招待したりできる。
こうした流れを見ると、抖音の揺一揺は、自然にはアクセスしづらいボイスチャットルームにユーザーを誘導するための手段とみることができる。
見知らぬ人とマッチングするとはいえ、範囲を同じ都市に限定しているため、ユーザーの心理的ハードルを下げ、ソーシャル機能はより効果的に働く。
WeChatの揺一揺が1対1で会話するのとは異なり、抖音の揺一揺はルームを介して複数でおしゃべりするスタイルだ。メンバーが複数いるため、会話が続かない気まずい状況を避けられるほか、ホストが上手に会話をリードしてなごやかな雰囲気を保つことができる。
揺一揺はマネタイズも可能だ。チャットルームを開設するホストは、参加者にギフトの購入を義務付けるなど、独自に条件を設定できる。この場合、ユーザーは抖音内の専用コインを購入してギフトを贈ることになるため、ホストとプラットフォームの双方にとって収益となる。
以前の抖一抖と比べると、今回内部テストを行っている揺一揺は立ち位置がより明確になった。揺一揺はソーシャル機能の可能性を探ると同時に、多彩なマネタイズ方法を模索するとみられ、抖音の一部機能を揺一揺とリンクさせていくとも考えられる。
一連の動きから分かるのは、抖音がエンターテインメント枠から脱却し、ソーシャルアプリとして変化を遂げつつあることだ。将来的には一つのライフスタイルを構築することになるかもしれない。
(翻訳・畠中裕子)
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