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今年のインドのIPOは過去3年間の合計を上回る88億ドル(約9670億円)に達したと、先頃ブルームバーグが報じたが、現在のペースで試算すると、2021年のIPO総額は118億ドル(約1兆2900億円)を上回り過去最高を記録する見込みだ。
今年7月23日にインドのボンベイ証券取引所に上場した大手フードデリバリープラットフォーム「Zomato(ゾマト)」は、多額の損失を抱えているにもかかわらず、株価は70%以上も上昇した。
モバイル決済サービス最大手「Paytm(ペイティーエム)」が提出した目論見書によると、現在同社は22億ドル(約2410億円)の調達を計画しており、資金調達が無事に完了すれば、インド史上最大規模のIPOになるだろう。ウォルマート傘下のEC最大手「Flipkart」は、今年の第4四半期にIPOを予定している。オンライン教育プラットフォーム最大手「Byju’s(バイジュース)」は、中小のエドテック企業を数社買収後に上場計画に着手するという。さらに、格安ホテルチェーン「OYO(オヨ)」、ライドシェア大手「Ola(オラ)」などもIPOを計画している。
英データ分析会社「GlobalData」のデータによると、ベンチャーキャピタルにとって、インドは現在アジア太平洋地域で中国に次ぐターゲットエリアとなっており、今年7月末までの7カ月間で合計169億ドル(約1兆8500億円)を出資している。
その理由について、市場分析では、新型コロナウイルスの大流行によって消費習慣が大きく変化し、ほとんどすべての業界がオンラインマーケティングに切り替えたためだと指摘する。さらに、インドの緩やかな金融政策環境も、投資を促進する要因となっている。
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