アリババがコンビニ「喜士多」に82億円の戦略投資、新小売構想の最後の1ピース埋める

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アリババがコンビニ「喜士多」に82億円の戦略投資、新小売構想の最後の1ピース埋める

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流通業ニュースメディア「新経銷(NEW DISTRIBUTE)」の報道によると、アリババグループ(阿里巴巴集団)がコンビニチェーン「喜士多(C-STORE)」に5億元(約82億円)の戦略的投資を行ったという。喜士多の持ち株比率を20~25%とし、正式にコンビニエンスストア事業に参入する。36Krの取材に対し、アリババはコメントしていない。

2001年4月に開業した喜士多は、上海を中心に華東、華南地区で約1000店舗を展開する。台湾のコングロマリット潤泰集団(ルンテックス)が中国で出資する二大小売企業の一つだ(もう一つはスーパーマーケット「大潤発(RT-Mart)」)。

アリババが掲げる次世代の業態「新小売(ニューリテール)」を完成形に近づけるべく、同社はこれまで多数の小売企業を取り込んできた。スーパーマーケットチェーンでは高鑫零售(SUN ART Retail)、百聯集団(BAILIAN GROUP)、三江購物(Sanjiang Shopping Club)、新華都購物広場(New Huadu Supercenter)を傘下に置いている。

アリババ最大のライバルであるテンセント(騰訊)も同様の戦略の下、EC大手の京東集団(JD.com)をはじめ、永輝超市(YONGHUI SUPERSTORES)、紅旗連鎖(Hongqi Chain)、中百集団(Zhongbai Holdings)、ウォルマート、カルフールなど大手小売チェーンを傘下に入れてきた。

現在では国内小売企業の多くが、アリババ系とテンセント系に二分化されている。ただし、小売の各業種を網羅してきたアリババには唯一、未参入の市場があった。それがコンビニチェーンだ。

アリババは議決権あるいは持ち株比率にこだわり、各出資先企業の30%を超えるシェアを獲得するケースが多い。今回の持ち株比率20~25%は妥当な路線だろう。

コンビニ市場参入の足がかりとして喜士多を選択したのも頷ける。喜士多は新小売市場、コンビニ市場の一大中心地である上海を拠点としているからだ。また、喜士多は前出の大潤発のノウハウを吸収し、完成した運営システムを擁している。

アリババを後ろ盾とする百世集団(BEST)が先日、陝西省西安市を拠点とするコンビニチェーン「愛得宝(EDIBLE)」を買収した点にも注目したい。市場の観測では、アリババはこれを足がかりに内陸・陝西省の市場にも足を踏み入れると見られている。なお、百世集団は四川省成都市を拠点とするコンビニチェーン「WOWO」とも戦略的提携関係を築いており、愛得宝は今後WOWOに改称する。

こうしてアリババグループは、新小売構想というパズルに最後の1ピースをはめこむ。
(翻訳・愛玉)

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