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ノルウェー市場参入宣言から5カ月、中国新興EVメーカー「NIO(蔚来汽車)」の海外進出は新しい展開を迎えた。
中国版テスラと呼ばれるNIOは、今年9月30日に電動SUV(多目的スポーツ車)「ES8」をノルウェーで販売を開始させた。また、今月1日にはオスロのショールームが営業を開始。欧州初の「NIOハウス」である。
公式発表によると、ES8の販売価格は標準仕様の75kWhバッテリー搭載車の場合60万9000ノルウェー・クローネ(約800万円)から。100kWhバッテリー搭載車の販売価格は67万9000ノルウェー・クローネ(約900万円)からで、WLTPモードの航続距離は最高500キロメートルにも達する。
ノルウェー市場での価格決定方法について同社広報担当者は、NIOの新車は世界統一価格を設定し、その上で地域に応じた輸送コストや関税、運営コストなどを加味して調整していると説明した。
NIOはノルウェーでBaaS(Battery as a Service)を展開している。顧客が所有するのは車両本体のみで、バッテリーはリースにするというサブスクリプションモデルだ。バッテリー交換を行うステーションネットワークやアップグレードなどのサービスを提供している。75kWhバッテリー搭載車のBaaS利用者は本体価格から9万ノルウェー・クローネ(約120万円)の割引が適用され、毎月1399ノルウェー・クローネ(約1万8000円)のサービス料を支払う。100kWhバッテリー搭載車には16万ノルウェー・クローネ(約210万円)の割引が適用され、サービス料は月額1999ノルウェー・クローネ(約2万6000円)となる。
2022年末までにNIOはノルウェーの主要5都市と高速道路に20カ所の次世代バッテリー交換ステーションを設置する計画で、第1号は今月末に運営開始となる予定。
オスロのショールームは総面積2100平方メートル。来店者向けにカフェや図書館なども併設されている。NIOは2022年にショールームをベルゲン、スタヴァンゲルなどの4都市にも展開する計画だ。
NIO欧州地域のCEO・Alexander Schwarz氏は記者会見で「NIOショールームは欧州の顧客向けに設立された初のコミュニティだ。ノルウェーは我々にとって欧州の出発地点となる」と語った。
NIOがノルウェー市場への進出を宣言したのは今年5月。同社の李斌(ウィリアム・リー)CEOは初の海外進出先にノルウェーを選んだ理由を、同国がEVの導入を積極的に進めているためだとしている。現在、同社のノルウェー子会社はスタッフ約50人を有する。
李CEOによると、NIOは2022年に欧州5カ国への参入を計画しているという。
作者:「未来汽車日報」(Wechat ID:auto-time)、吴暁宇
(翻訳・Qiunai)
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