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中国スマートフォン・IoT家電メーカー大手のシャオミ(小米科技)は11月23日、2021年第3四半期(7~9月)決算を発表した。売上高は前年同期比8%増の780億1000万元(約1兆4000億円)で、市場予想の774億6000万元(約1兆3850億円)を上回った。純利益は51億6000万元(約920億円)で、前年同期比25.4%の増加、前期からは18.1%の減少となった。
スマートフォン事業の売上高は前年同期比4.4%増の478億元(約8550億円)で、粗利率は12.8%。スマートフォンの平均販売価格(ASP)は前年同期の1022.3元(約1万8300円)から1090.5元(約1万9500円)に上昇した。
全世界におけるスマートフォンの出荷台数は4390万台でシェア13.5%となり、世界2位から3位に転落した。中国本土で定価3000元(約5万3600円)以上、海外市場で定価300ユーロ(約3万9000円)以上のハイエンドスマホの出荷台数は世界で1800万台近くに上り、出荷台数全体の12%以上を占めた。
IoTおよびライフスタイル製品事業の売上高は、15.5%増の209億元(約3700億円)だった。財務報告書によると、海上輸送物流などの影響を受けたにもかかわらず、海外売上高が単四半期としては過去最高を記録した。
今年9月末時点で、AI+IoTプラットフォームに接続されたIoTデバイス(スマホ、タブレット、ノートPCを除く)が初めて4億台を突破し、デバイスを5台以上所有するユーザー数は800万人を超えた。
インターネット事業の売上高は27.1%増の73億元(約1300億円)で、好調だった前四半期の勢いを保ち、2期連続で過去最高を更新した。粗利率にも大きな改善がみられ、前年同期から13.1%上昇して73.6%となった。
インターネット事業の中で大きなウエートを占める広告事業の売上高は48億元(約860億円)で、前年同期から44.7%も増加した。財務報告書では、ユーザー層の拡大、ハイエンドスマホユーザー比率の上昇、収益化能力の向上が増収に貢献したと説明している。
海外市場における売上高は409億元(約7300億円)で、売上高全体の52.4%を占めた。
投資の分野も好調だ。シャオミが出資している企業は9月末時点で360社を超えており、簿価総額は前年同期比49.8%増の591億元(約1兆600億円)、税引き後の純利益は6億元(約107億円)だった。
研究開発への資金投入も拡大を続けている。今年第1~3四半期の研究開発費用は累計93億元(約1660億円)となり、前年同期から51.4%増加した。
(翻訳・畠中裕子)
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